アメリカのロック・バンド
The Black Keysの新作
オハイオ・プレイヤーズ
を購入したのです。
通算12作目のオリジナル・アルバムです。
……なんて、紹介していますが、このグループの作品、サブスクが解禁されているのかどうかは知りませんが、※時代錯誤なCDに限って言うならば、とにかくアルバムが入手困難なグループではないでしょうか?
僕は、どーゆーわけか彼らの作品を全作持っているのですが、実を言うと、日本全国探しても彼らのCD※特に初期の国内盤を持っている人は数少ない……と言うか、もしかして僕だけなんじゃないかって不安になるくらい知名度が低い……と言うか、今までの人生において「僕も(私も)ブラック・キーズ聴いてるよ」って人に出会ったことがありません。
と、言うのはちょっと言い過ぎな気がします……。
※ただのジョークなので本気にしないで下さいね。ブラック・キーズはグラミー賞を受賞するくらい有名なバンドです。
デビュー22年のベテラン・グループです。
いや、バンドと紹介してよいのでしょうか?
メンバーは、ギター&ボーカルのダン・オーバックとドラムスのパトリック・カーニーの2人だけ……。
デビュー初期は、ダン&パトリックの2人だけの演奏によるゴリゴリ&コテコテのガレージ・ブルース・ロックでしたが、2010年に発売された「ブラザーズ」からは、他の楽器も加わって別バンドのような音になっています。
しかも、その「ブラザーズ」がグラミー賞3部門を受賞し、さらに翌年発売された「エル・カミーノ」がグラミー賞4部門を受賞しちゃったりするものだから、それ以降は、初期のシンプル・コテコテ・ガレージ・ブルースは無かったモノのように普通のLo-Fiバンド・サウンドになっています。
いや、悪い意味ではなく……。
▲こちらが初期のシンプル・コテコテ・ガレージ・ブルース・ロックです。
▲そしてこちらが「エル・カミーノ」からのヒット・ナンバー「ロンリー・ボーイ」です。
ちなみに……ダン&パトリックは、
このMVでお分かりの通り、華もセクシーも無い、むさ苦しいオジサンなのは言うまでもありません……。
うん、初期の頃から、同期の華「ホワイト・ストライプス」と比べられてましたが、華の無いむさ苦しい兄ちゃんたちでした。
……うん、ブラック・キーズの2人にはジャック・ホワイトの、この華やか&セクシーさの真似は……無理ですね。
さて、今回の新作「オハイオ・プレイヤーズ」
アマゾンの評価を見ると、「★5」と「★1」と※2件しかありませんが真っ二つに割れています。
僕個人の意見としては、作品としては「★4」って感じ。
アマゾン・レビューに書かれている「昔はブルースでカッコよかったが完全にブルースが抜けて……」という意見の通り、今作はコテコテのブルース作品ではありません。
前々作「デルタ・クリーム」がブルース・カバー・アルバムで、前作「ドロップ・アウト・ブギー」もブルース寄りの雰囲気があったため、今作もブルース系で来るのかなって思っていたのですが、初聴き時に思ったのは「ブラザーズとエル・カミーノ」を足して焼き直したようなアルバムって、そんな感じでした。
悪い意味ではなく。
今回の「オハイオ・プレイヤーズ」はとにかくキャッチーです。
「ブラザーズ」以降に彼らのファンになった方には納得の傑作アルバムに感じると思います。
逆に、初期の彼らが好きだった方には「昔は良かった……」って感じの、売れ線に走った作品に感じると思います。
僕は……
確かに、初期のシンプルなブラック・キーズも好きだけど、流石に今の時代に「アレは無いな……」って思っているので、今回の「Lo-Fi&キャッチー」な作品は好感が持てました。
しかも収録曲が14曲って、曲数が多いのも良いですね。
収録時間は44分と決して長くはないですが、最近は30分台の作品が主流になりつつある(?)気がしてたので、ボリューム的にも満足って感じです。
Youtubeにも公式からMVがUPされてます。
映像のLo-Fiな雰囲気と楽曲がピッタリって感じですね。
まあ、こーゆーのを
地味って言われたら返す言葉も無いのですが……。
2000年代、ガレージロック・リバイバルの数少ない生き残りバンド、ブラック・キーズの新作です。
興味のある方は、是非、聴いてみて下さいね。
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