The Birthday「April」 | ぐれむりんの気ままなブログ

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勝手気ままな★備忘録★レビュー

チバユウスケ率いる

日本のガレージ・ロック・バンド

The Birthdayの最新EP

「April」を購入したのです。

 

僕はAmazonではなくタワーレコード・オンラインで購入。

もちろん、タワレコの特典目当てです。

って言うか、僕の記憶が正しければ、The Birthday(チバさん関連)の新譜はタワレコ以外で購入したことが無い気がします。

 

配送に難があるAmazonでThe Birthday(チバさん関連)を買う気にはなれなかったし、タワレコは缶バッジなどの外付特典が貰えるから。※The Birthdayの缶バッジはこれで2個目ですね。

 

【仕様】

3方背、トールケース仕様

フォトブック64ページ

タワレコ特典1:ジャケ柄缶バッジ

タワレコ特典2:NO MUSIC NO LIFEポスター柄ポストカード

タワレコ特典3:NO MUSIC NO LIFEポスター応募券

早速、ポスター(抽選10名様)に応募しました。

競争率激高だろうけど、当たるといいな……。

 

それにしても、

まさか、こんな日がやって来るなんて……

いや、いつかこんな日が来るだろうと思っていたけど、まさか、こんなに早くチバユウスケさんの「最後の楽曲」が発売されることになるなんて。

 

個人的にはあと数年、せめて、The Birthdayのデビュー20周年記念まで、あと数枚はアルバムを聴きたかった思いです。

 

そして、だんだんと衰えていくチバさんの曲を聴いて、「ああ、昔のチバはカッコ良かったよなぁ~」なんて愚痴りながら、チバさんが第一線から退く日を見たかった……そんな気がします。

 

……まあ、そんな日を待ってたら、あと10年以上はかかったかもしれないけど。

 

実際、新作「April」を聴く限り、引退まで10年以上、いや、多分、死ぬまで現役を貫いていた気がします。って言うか、実際にチバさんは亡くなる約半年前まで現役バリバリだったわけだし。

 

先日公開された「April」の予告トレーラーです。

ファンの皆さんからは「聴きたいようで聴きたくない」「涙が止まらない」などのコメントがありましたが、同じく熱心なファンのひとりである僕は……何の迷いもなく聴けたし、涙も出なかったけど、そのかわり、何とも言えないモヤモヤ感に包まれてしまった感じです。

 

その理由は……

チバさんが存命だったら、もっと完成度の高い状態で聴けたんだろうな……と言う、叶わぬ想いが溢れてしまったからです。

 

ってことで、購入した直後に1回通して聴いた初聴きレビューです。

 

本来なら、チバさんの遺作を「大絶賛」するファンの妄言レビューを書きたかったのですが、今回は敢えて、初聴き時に感じたモヤモヤも合わせてレビューしようと思います。

 

初聴き1周目の率直な感想は、まさに(?)未発表のデモ音源を聴いているような気分……でした。

※あくまで熱心なファンの妄言レビューなのをご了承ください。

 

1.サイダー

ここ最近のThe Birthdayらしい優しさに溢れたような、それでいて何の意味も無いような、チバさん独特の歌詞のセンスが光るミドル・ロック楽曲。

 

9thアルバム「NOMAD」から感じ始めたチバさんの声の衰えが顕著に出ている楽曲です。

 

▼「月夜の残響ep.」より「トランペット」

前作「月夜の残響ep.」に収録された「トランペット」の冒頭のアカペラ歌唱パートを聴いた時と同じく、高音が出なくなってオクターブ下げた歌唱法になったせいか、不安定な歌い方になってきたなって、そんなふーに感じる歌声です。

 

2023年の4月にチバさんが「食道がん」で休養に入ったことを考えると、レコーディング・セッション初期の仮録音だったのかもしれないなって、そんな気がしました。

もしもチバさんが存命だったら、もう少しテイクを重ねたり、コーラスを入れたり、もっと厚みのあるボーカル・パートになっていたのかな……なんて、ファンの妄言です。


ただ、それでも「やっぱりチバさんはカッコイイなぁ」って思ってしまうのは、僕が熱心なチバ・ファンだからでしょうか。

 

2. S.P.L.

これは、カッコイイっ!

10thアルバム「VIVIAN KILLERS」収録の「POP CORN」「DISKO」を彷彿とさせる疾走感溢れるガレージ・パンク曲。

 

コロナ禍でライブ活動が制限される中の2021年に発表された11thアルバム「サンバースト」以降、パンク・ロックな楽曲から遠ざかっていた感のあったThe Birthdayが放つ、久々の弾けた楽曲です。「サンバースト」では抑え気味だった、カッコいいイントロから始まる、これぞThe Birthdayって感じの楽曲ですね。

 

チバさんの声も衰えを感じさせないパンク歌唱でカッコイイッ!

 

ただ、ギターが……左右の掛け合いじゃないのは、元々そういうアレンジだったのか、チバさんが不在だからなのか?

なんか、モヤモヤした気分になってしまいました。

 

でも、マジで、最高っ!

 

個人的には「サンバースト」以降の優しさに溢れる(?)大人の魅力全開の「聴かせるThe Birthday」より、年甲斐もなく弾け飛んでる不良オヤジ・ロッカー全開のチバさんの方が断然好きっ!

 

もしチバさんが存命で、予定通り「September」「April」とミニ・アルバムが制作され、その後に発売されたであろうオリジナル・アルバムのコトを考えると……やっぱり、逝くの早すぎですよ、チバさん。

 

でも、熱心なファンとしては、最後の最後に、昔と変わらず弾け飛ぶ不良オヤジ・ロッカー・チバユウスケの楽曲を聴けたことが嬉しい限りです。

 

3. I SAW THE LIGHT

イントロが流れた瞬間、過去一と言っても過言じゃないほどのハードエッジさに背中がゾクゾクって気分っ!

 

……でしたが、楽曲自体はまさに「未完成」って感じです。

 

多分、レコーディング・セッションで出来上がったパートを録音してた「未完成の曲」なんだろうな……って、そんな感じ。

AメロやBメロはなく(?)、サビだけが唄われるパンク・ロック・ナンバーです。

 

でも、何だか、そんな状態の曲だからこそ、「ああ、これが最後の曲で良かった」って思えた気がしました。

 

もしチバさんが存命で、チバさんの口から「もう音楽活動は止める、そしてこれが最後の曲だっ!」って言われてこの曲を聴いていたら「ああ、そうか、なんかチバさんらしいな」って納得できたかもしれない、そんな楽曲でした。

 

ってコトで。

The Birthday最後の新曲(になるだろう)3曲が収録されたラストEP「April」の初聴きレビューでした。

 

ええと、

念の為に言っておきますが、

今回のレビューはあくまで

初聴きレビューです。

 

熱心なThe Birthdayファンである僕は、初聴きで「カッコイイかも?」って思った作品は、5周目を聴いた頃には「名盤」になってることが多々ありますので。

って言うか、The Birthdayの作品は(熱心に聴きすぎているせいで)駄作なんて無いって思ってますから。

 

まあ、あくまでファンの妄言なのですが。

 

興味のある方は、是非、聴いて下さいね。