THE BAWDIES | ぐれむりんの気ままなブログ

ぐれむりんの気ままなブログ

勝手気ままな★備忘録★レビュー

THE BAWDIESは、

2007年にデビューした日本のロックバンドです。

THE BAWDIESと書いて、ザ・ボゥディーズと読みます。

ウィキペディアでは「ザ・ボディーズ」と大文字の「ウ」表記になっていますが、公式では小さい「ゥ」で、ザ・ボゥディーズと表記されていますね。

 

2024年の今年、結成20年をむかえるベテラン・バンドです。

 

僕が初めてザ・ボゥディーズを聴いたのは、今から約14年前に発売された彼らのメジャー2ndシングル「HOT DOG」でした。

 

ラジオから流れてきた「HOT DOG」は、ある意味、衝撃的な楽曲でした。

え? これ……

日本人?

 

まるで、往年の黒人ブルース・マンを彷彿とさせる野太く枯れたソウルフルなシャガレ声です。しかも、この声で唄っているのがアイドル顔負けのイケメン・ボーカリストって……。

 

早速、発売されていた作品(インディーズ盤も含む)を全て購入して聴いたのですが、なぜだろう、ほとんどハマることなく、いつの間にか聴かなくなってしまいました……。

 

当時の僕は、ザ・ホワイト・ストライプスを始めとするガレージ・ロック・リバイバルのバンドを聴き漁っていた時期で、当然、ザ・ボゥディーズのような粗削りなサウンドを鳴らすバンドが大好きだったはずなのに……、どういうわけか、ザ・ボゥディーズにはハマれず、その後、アルバムが出る度に聴く頻度が少なくなり、2014年に発売されたアルバム「Boys!」を最後に彼らの音楽を聴くコトがなくなってしまったのです……。

 

なぜだろう?

(今だからこそ)思いつく理由は色々とあります。

 

先ず、第一に、日本のバンドなのに楽曲が全て「英語」詞で唄われていることです。

 

僕は洋楽が好きで、普段聴いている音楽は「8割が洋楽」という感じの音楽リスナーなのですが、どういうわけか、日本人が歌う英語の唄が好きではありません。

 

例えば、アルバムの中に1、2曲「英語詞」の曲があるとかなら気にならないのですが、アルバム全曲「英語詞」になると一気に聴く気が無くなってしまいます。

 

これは、洋楽好きなら何となく分かってもらえる気がするのですが、洋楽と邦楽の違いって、単に歌詞が英語か日本語かの違いだけではなく、「音(ミキシング)」や「空気感」の違いというものも意外と大きかったりするのです。

 

これが……説明が長くなりそうなので省略させて頂きますが、いわゆる「洋楽は音を楽しむ(ボーカルも楽器の一部)」と言われる由縁だと思います。

 

第二に、これは完全に僕の好みの問題なのですが、ザ・ボゥディーズの楽曲にフェード・アウトで終わる曲が多かったことです。

 

第三に、これも完全に僕の好みの問題なのですが、ザ・ボゥディーズを聴き始めてすぐに、The Birthday(チバユウスケ)を聴くようになったことです。

 

多分、この3番目の理由が最も大きかったと思います。

僕にとってチバユウスケさんの音楽は「何十年も音楽を聴いた上で最終的に辿り着いた音楽」と言っても良いくらい、僕が求めていた邦楽ロックの理想形でした。

正直、The Birthdayを聴くようになった後は、ザ・ボゥディーズに限らず、チバユウスケさん以外の邦楽ロック(バンド)を殆ど聴かなくなった気がします。

 

……正に、です。

実は、前回ブログでご紹介したTHE PINBALLSもそうですが、約10年振りにザ・ボゥディーズのアルバムを聴き返したのは、2023年の年末にチバユウスケさんが亡くなったのが理由でした。

 

チバさんが亡くなったあと、精神的に「深刻なロックンロール不足」に陥った僕は、ガレージ・ロックを鳴らす日本のバンドを意図的に聴き返していました。

※日本のバンドを聴き返した理由は、海外のバンドに比べて作品のリリース・ペースが速いのと、比較的、中古で作品を購入しやすいからです。

 

……約10年振りに聴いた

THE BAWDIESです。

うん、やっぱ、

普通にカッコいいわ。

何で今まで熱心に聴かなかったのでしょうね。

 

ただ……ボーカルのイケメンっぷりと声のギャップが激し過ぎてMVが「口パク」にしか見えないのは僕だけでしょうか?

 

当時(今も?)、ザ・ボゥディーズはビートルズの再来と言われて持て囃されていた記憶がありますが、正直に言って、僕はザ・ボウディーズのどこがビートルズの再来なのかまるで理解できません。

 

いや、悪い意味ではなく。

 

どちらかと言うと、※声質もあってビートルズ以前の黒人ブルース、黒人ロックンロールのリバイバルって印象です。

 

聴いた瞬間、リトル・リチャードを思い出しました。

僕が学生時代にビートルズにハマった際に、ビートルズが影響を受けた先人アーティストを聴き漁っていた時期があり、その時に聴いた黒人ミュージシャンです。まさにこの声です。

 

そう言えば……

ロックンロールって元々は黒人が歌う新しいスタイルの音楽に対して「猥雑」とか「卑猥」とか侮蔑の意味を込めて呼ばれていた言葉だった、なんて話を聞いたことがあります。

エルビス・プレスリーが登場した時も、彼の腰の動きが「卑猥」だという理由で(腰から下を)放送禁止にしたテレビ放送があったとか……。

 

初期のビートルズも、ロックンロールなんて子どもが聴く騒がしいだけの音楽って言われてたみたいだもの。

 

そんな、バカ騒ぎして踊りまくるだけの騒がしいロックンロールを、現代的な解釈で再構築しているのが、ザ・ボゥディーズなのです……と、言うのは言い過ぎな気もしますが、まあ、そんな古き良き時代(?)の雰囲気が漂っているのは間違いない気がする……かもしれないし、そうじゃないかもしれません。

※僕がまだ生まれてもいない時代の音楽なので。

 

ってことで、10年振りに、ザ・ボゥディーズを熱心に聴いてみようと思う今日この頃なのですが。

 

興味のある方は、是非、聴いてみて下さいね。