THE PINBALLS を聴いてみた | ぐれむりんの気ままなブログ

ぐれむりんの気ままなブログ

勝手気ままな★備忘録★レビュー

THE PINBALLSは2011年にデビューした日本のロックバンドで、2021年に活動休止を発表したバンドです。

THE PINBALLSと書いて、ザ・ピンボールズと読みます。

 

僕は普段、あまり邦楽を聴かない人なのですが……、いや、それ以前に、僕はいわゆるオジサン世代の音楽リスナーなので、最近の音楽、いわゆる若者に人気の音楽に疎いのですが……

 

……ええと、つまり、何が言いたいのかというと。

実は、THE PINBALLSがどれくらい若い世代に知名度(人気)のある(あった)バンドなのか知りません。ただ、オジサン世代のホトンドはTHE PINBALLSの名前を知らない気がします。

※あくまで個人の感想です。

 

今から約4年ほど前、彼らのアルバム「時の肋骨」を聴いた時は、イマイチ、ピンときませんでした。

 

ブランキー・ジェット・シティミッシェル・ガン・エレファントの再来と言われるガレージ・ロック・サウンドを鳴らすバンドと紹介されていましたが、聴いた印象としては、「邦楽ロックにガレージ・ロックっぽい演奏をつけました」ってそんな感じ。

 

これは、THE PINBALLSが悪いわけではありません。

僕は、90年代初頭のグランジ/オルタナティブから2000年代のガレージ・ロック・リバイバル時期に青春をすごした世代のため、自分の中に「ガレージ・ロック(リバイバル)とはこーゆーモノだ」という固定観念が出来上がってしまってるのです。

 

そもそも、ガレージ・ロック・リバイバルとは、90年代後半にR&BやHipHopの台頭で人気が低迷したロックンロールを復興させるためのムーブメントでした。

 

その定義は、シンプルで粗いバンド・サウンドです。

完成度の高い楽曲を聴かせるR&Bに対し、未完成で粗削りなバンド演奏のガレージ・ロックです。そーゆー定義(固定観念)から言うと、THE PINBALLSの楽曲は完成度が高すぎるのです。

 

更に、ウィキペディアによるとTHE PINBALLSは1960年代のブリティッシュ・インヴェイジョンをルーツにしているという解説が載っています。

 

ブリティッシュ・インベイジョンとは、1950年代にアメリカでブームになった(けれど衰退した)ロックンロールが海を渡り、1960年代にイギリスでビートルズ、ローリング・ストーンズ、ザ・フーなどのバンドを生み、逆輸入されるような形でアメリカでブームが再燃した現象を言います。

※ザックリとした感じですが。

特に、ザ・フーの「ピンボールの魔術師」という楽曲は、THE PINBALLSのバンド名の由来になった楽曲のひとつだそうです。

 

当時の僕は、THE PINBALLSのアルバム「時の肋骨」を聴いてもブリティッシュ・インベイジョンの影響を感じることはできませんでした。※個人の感想です。

どちらかと言うと、ナンバーガールのギタリスト田渕ひさ子さんの荒々しいギター演奏を思い出しました。

 

先日、ふと、THE PINBALLSを聴きかえす機会がありました。

 

今は便利な時代ですね。

Youtubeを開いて名前を入れればすぐに動画が視聴できます。

 

検索窓にピンボールズと入力して出てきた動画、「片目のウィリー」「蝙蝠と聖レオンハルト」「七転八倒のブルース」「劇場支配人のテーマ」などなど……

え?

THE PINBALLSって

こんなにカッコ良かったっけ?

 

ちょっと驚きました。

 

そして、改めて「時の肋骨」を聴き直し、更にiTunesで他のアルバムを試聴してみました。

 

ああ、なるほど……

THE PINBALLSって、初期の作品(インディーズ時代)にブリティッシュ・インベイジョンとかブランキーやミッシェルの再来と言われる雰囲気の楽曲が多いのか。

 

「時の肋骨」も確かにカッコ良いアルバムなのだけど、メジャー盤ゆえの完成度の高さ(ミキシング等)が悪い意味でガレージ・ロックの粗さ(演奏の生々しさ)を消してしまっていたのか。

 

ってことで、THE PINBALLSの初期の作品をまとめて大人買いしちゃいました。と、言っても、このブログではお馴染み(?)の、中古で安価に大人買いです。

 

インディーズ時代のミニアルバム

ten bear(s)

100 years on spaceship

ONE EYED WILLY

さよなら20世紀

PLANET GO ROUND

 

インディーズ時代のフル・アルバム

THE PINBALLS

 

メジャーデビュー後の作品

NUMBER SEVEN

Dress up

ZERO TAKES

 

合わせて9枚を大人買いです。

※他の作品は持っていたので買ってません。

 

いやぁ~、それにしても、メジャー盤の「時の肋骨」「millions of oblivion」とは違い、インディーズ盤の良い意味での未完成度、と言うか微妙に隙間のあるギター・アレンジが良いですね。

 

これは、あくまで個人の感想なのですが、羊文学にも同様に感じることですが、メジャーになって音の完成度が高くなるにつれ個性が薄れて「どこにでもいるバンド」的な面白味の無いサウンドになっていく……そんな感想を持ってしまいました。

まあ、僕は音楽制作のプロではないので、あくまでいちリスナーの意見なのですが……。

 

いや、これは、「THE PINBALLS」や「羊文学」が流行音楽とは違うガレージ・ロックやオルタナティブ・ロックというジャンルに属しているからかもしれません。

 

羊文学なんて、デビュー当時のオルタナ感は完全に無くなってますもの。

▲このサウンドで羊文学を好きになったファンとしては、今の完成度の高い装飾過多なサウンドはイマイチ好きになれないもの。

 

まあ、それは置いといて。

 

早速、THE PINBALLSの作品をiTunesに取り込んで聴き込んでいるところです。

 

ってことで、次回はアルバム・レビューをしよかなって思うのですが……すでに活動休止したバンドの作品をレビューするのって、どうなのでしょうね?

 

興味のある方は※特に僕と同じようなブランキーやミッシェルが好きだったオジサン世代の方は、是非、THE PINBALLSを聴いてみて下さいね。