切っ掛けは、2022年の12月にウォークマンを買ったことでした。
それまで約16年間愛用してきたiPodからウォークマンへの乗り換えを検討し※2022年5月にiPodは生産が終了されました、実際にウォークマンを使い始めて思ったのは、ストレージ容量を増やせる機種って最高だなってことでした。
iPodを使っていた頃は※今も使ってますが、ストレージ容量の最大が256GBだったこともあり、iTunesに入っている楽曲の半分くらいしか入れることが出来ず※ロスレス・データを使っているのでデータが重い為、普段、あまり頻繁に聴かないアーティストはiPodに入れることがなく、その結果、さらに聴かなくなってしまうというスパイラルが生まれていたのですが……、512GBのマイクロSDカードを使用できるウォークマンなら、容量を気にせずにiTunesから楽曲を移行できる為、そういうアーティストの楽曲もウォークマンにバンバン移行しているのですが…。
その中のひとりが、
Coccoさんです。
Coccoさんは、沖縄出身の日本のシンガー・ソング・ライターです。
Coccoと書いて「コッコ」と読みます。
日本のアーティストなので、多くの方が名前や曲を耳にしたことがあると思うので、細かい説明は不要だと思うのですが……
1997年に発売された彼女のメジャー・デビュー曲「カウントダウン」は、かなり衝撃的な楽曲でした。
当時、1990年代後半は女性アーティストの群雄割拠時代で、浜崎あゆみ、椎名林檎、宇多田ヒカルを筆頭に、女性アーティスト(シンガー・ソング・ライター)なら誰でも売れる……という、ある種のムーブメントのような状態だった記憶があるのですが、その中で、他の追随を許さない程のインパクトを持っていたひとりがCoccoでした。
彼女の2ndシングルで大ヒット曲の「強く儚い者たち」を紹介したラジオのパーソナリティが、「彼女は天才すぎて短命に終わる(繊細すぎて壊れてしまう)のではないかと心配です……」と、そんな感じでアーティスト紹介をしていたのを憶えています。
確かに……、Coccoがデビューする数年前、グランジという音楽で90年代のロックの流れを変えたカリスマ的ミュージシャン、ニルヴァーナのカート・コバーンが突然の成功で精神のバランスを崩し、ショットガンで自らの頭を撃ち抜くという悲劇がありました……。
元Xジャパンのhideさんは、Coccoを「中島みゆきとニルヴァーナの邂逅」だと言ったそうです。
確かに……
突然の残響ギターで静寂を切り裂くような楽曲や、感情をむき出しにして唄う姿はカート・コバーンに通ずるものがある気がします。
そして、その結果?
彼女はデビューから4年後の2001年に活動休止を発表しました。
実は、僕がCoccoをリアル・タイムで聴いていたのはこの時期まででした。当時の僕は、「ああ、やっぱりCoccoは短命だったのか」と思ったし、彼女は引退したと思っていました。
2001年頃は、こういう「活動休止」というのは珍しかった気がします。
「活動休止=引退」
そんな感覚がありました。
その後、Coccoは2006年に活動を再開させるのですが、その頃の僕は他のアーティストやバンドに夢中になっていたため、Coccoの作品はあくまで「昔聴いてたアーティストを惰性で聴いている」ような状態でした。
……
惰性で聴いていた割に、なぜかCoccoさんのCDが大量にあります。
活動再開後のCoccoさんの楽曲は、初期のような鬼気迫るメンヘラ感が若干少なくなり、更に、沖縄的な雰囲気を入れる(隠さない)など、リラックスした楽曲が多くなったように感じます。
僕的に、活動休止前の彼女はCoccoで、活動再開後の彼女はCoccoさんと呼んでいます。特に理由はありません。何となくの雰囲気です。
そう言えば……
Coccoさんは2022年に、「今後はメディアへの顔出しをしない」宣言を行ったそうですね。理由は、音楽以外のことで心と体をすり減らしたくないから、だそうです。音楽活動は今後も継続するそうです。
現在、Coccoさんは数年に1枚というスロー・ペースでの作品発表が続いています。
最新アルバムは、2022年に発売された25周年記念オリジナル・アルバム「プロム」です。
僕的には、「ミュージックビデオ総集編」が付いた初回限定盤Bがオススメです。
興味のある方は、是非、聴いてみて下さいね。
![](https://ssl-stat.amebame.com/pub/content/9477400408/amebapick/item/picktag_autoAd_301.png)
……と、ここまで書いておいてナンですが?
今の女子高生&女子大生&中二男子&メタルキッズの皆さんって、1997年にデビューしたアーティストを聴いたりするのでしょうか?
僕が10代~20代前半だった1990年代初め……、25年も前(1960年後半~1970年代)の音楽なんて、よほどのビッグ・ネーム以外は聴かない……と言うか知らない、というのが普通でした。
今なら、ウィキペディアで情報を調べ、Youtubeで動画を観て、サブスクで聴き放題、そんな時代だから「古い音楽も聴きやすい」時代になっているだろうけど、そもそも、若いリスナーがCoccoさんの存在を知っているのかどうか……。
う~む……。
今度、甥っ子君にでも質問してみようかな。