デスメタルを聴いてみた 第8回目 | ぐれむりんの気ままなブログ

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そもそも、デスメタルって何なのさ?

 

【注意】これは…、メタルを知らないオジさんのひとり言なので、真正メタラーの皆さんは「ふふん」と鼻で笑いながら読んでくださいね。

 

歳をとったせいか、

最近の若手イケメン俳優やアイドルがみんな同じ顔に見える、なんて自虐的に嘆いているオジサマ&オネーサマ。

ご安心下さい。

 

どうやらソレ、歳をとったせいではなく、単純に若い人たちと接する機会が少なくなったからなのだそうです。

ホンマでっか?!

 

例えば、普段あまり洋画を観ない人が外国の映画俳優さんを観て、みんな同じ顔に見えるって感じるのと同じことなんだって。

 

…え?

ってコトは?

デスメタルの曲が全部同じに聴こえるのも同じ理由ってコト?

 

決して、デスメタルがB級音楽だからじゃなのですねっ!

 

……って、まあ、それは置いといて。

 

僕は思うのです。

広瀬すずさん主演の映画「一度死んでみた」の劇中で唄われる楽曲は絶対にデスメタルなんかじゃないっ!

 

 

…いや、まあ、それも置いといて。

 

僕が本格的にデスメタルを聴き始めて約3年半が経ちました。

正直、デスメタルってジャンルは既に飽和状態な気がします。

 

あ、いや、これは、「デスメタルはもうダメ」とか「オワコン」って意味ではなく、デスメタルってジャンルは既に完成されているってことです。

 

おいおいっ!

たった3年半でデスメタルの全てが分かったつもりか?

ふざけんじゃねーぞふぁっきゅー!

 

と、怒りに中指を立て、その中指でスマホのフリック入力を行おうとしている元・デスメタラー&隠れデスメタラーの皆さま、違うのです。

 

鈴木雅之さんの言葉を借りるなら、

「違う違う、そうじゃ、そうじゃなぁ~い~」です。

 

僕が言いたいのは、既に完成されたジャンル故に、より多くの方にデスメタルを聴いてもらいたいってことです。

 

…で、

最初に言った

そもそも、デスメタルって何なのさ?

なのです。

 

広瀬すずさんが唄う「デスメタル」を聴いてみてください。

確かに、演奏だけを聴くと、スッゴク特徴を掴んでいると思います。

デスメタルの「ス」の字も知らないJSやJCが聴いたら、「すずちゃんデスメタル唄ってるデス!」って勘違いしても仕方ないかもしれません。

 

僕がまだ、血気盛んな20代男子学生だった頃、ゲーマーの友人が「ゲーム音楽のメタル・アレンジ・ヴァージョン」と言って持って来たCDを聴き、その場でそのCDを叩き割ってやろうかと思った過去を思い出してしまうくらい、デスメタル的な特徴をよく掴んでいると思います。

 

そっかぁ……

一般的に、こういうレザーに鉄鋲を打ったジャケットを着て、演奏しにくそうな金属アクセをジャラジャラ身に着け、病的メイクを施した格好で演奏するのがデスメタルと思われているのか……。

それじゃまるでロトロックだよ。

 

そもそも、デスメタルって何なのさ?

デスメタルって……

人間離れした超絶テクニック(演奏)を駆使して、高速重低音の音を奏でるウルサイ音楽。ちなみに、歌詞のテーマは「死・殺人・苦痛」などなど……。この歌詞のテーマがデス(死)メタルの由縁だとか。

 

先ず、人間離れした超絶演奏を行うバンドは、演奏に邪魔な装飾品は身に着けません

デスメタル・バンドって、実は、Tシャツにジーンズって感じのラフな格好(演奏しやすい服装)が殆どです。

顔が怖いから服装も怖いって思われちゃうけど、メンバーみんな、普通にTシャツだもの。

ちなみに彼ら、老舗デスメタル・バンド「カンニバル・コープス」です。

こんなグロいアルバム・ジャケットで作品を発表するから誤解されちゃうけど、演奏してるのは、Tシャツ&ジーンズの強面オジサンです。

 

さて、

僕がこの3年半で聴いたバンドのご紹介です。

※真正デスメタラーの皆さまからは鼻で笑われるラインナップかもしれませんが、まあ、話を聞いてきださい。

 

カンニバル・コープス

 

クリプトプシー

 

ナイル

 

オリジン

 

アーチ・エネミー

 

メシュガー

 

実は、この6つのバンドしか聴いていません。

この6つのバンドの作品は全作(ほぼ中古で)購入しました。

 

いや、逆です。

この6つのバンド以外は、中古も新品もほぼ入手困難な状況です。

作品自体が「廃盤」だったり、「メーカー在庫無し」だったりで、CDとして買える状態じゃありません。DLやサブスクなら聴けるかも?

 

デスメタルだって進化します。

1980年代後半に誕生したデスメタルは、その後、新しいバンドが登場するたびに進化していきます。

 

ただ、その進化の方向が普通じゃなかった……

 

そもそもデスメタルの誕生は、80年代に登場したスラッシュ・メタル(パンク+メタル=高速メタル)をより過激で暴力的に演奏することでした。※個人の意見です。

 

もともと、高速でテクニカルで重低音なスラッシュ・メタルをさらに過激に変化させるため、デスメタル特有のドラム奏法「ブラスト・ビート」が登場します。

コレ、どんなモノかと言うと、バスドラとスネアをマシンガンのように連打する演奏方法です。

このマシンガンのようなドラムの連打こそ、デスメタルの演奏の特徴です。

 

さて、困ったのはボーカルです。

※個人的な妄想話です。

ただでさえ高速だったスラッシュ・メタルをさらに高速で演奏されたら、とてもじゃないけど、歌詞(メロディ)なんて唄ってられない……。

だったら、メロディは捨てて、重低音ボイスで唸るように唄ってやろう。

そうすりゃ、高速演奏でもスカスカの軽い音にはならないでしょ。

ってことで登場したのが「グロウル/ガテラル」と呼ばれるデス・ボイスです。デス・ボイスは、歌詞を唸るリズム楽器って役割ですね。

 

そして登場したのが、カンニバル・コープスのようなデスメタル・バンドです。

※PVにホラー映画的な衝撃映像満載なので苦手な方は観ないでくださいね。

 

カンニバル・コープスのような初期デスメタル・バンドは後に「オールド・スクール」と呼ばれ、その後に登場する新しいバンドと区別されるようになります。

 

デスメタルの進化の方向が普通じゃなかったのは、演奏がより過激により複雑に進化しちゃったことです。

「オールド・スクール」のデスメタルを、更に高度な演奏技術で過激に発展させた「テクニカル(高度な)・デスメタル」「ブルータル(過激な)・デスメタル」が登場します。

…が、この2つは、正直、似たり寄ったりって感じ。

 

演奏するバンド自身が「俺たちはテクデス」って名乗るか、「俺たちはブルデス」って名乗るか、それでどっちか決まっちゃう的な……。

※本当は違いがあるのでしょうが、正直、マニアック過ぎて理解不能ですね。

 

一応、クリプトプシーナイル「テクニカル・デスメタル」です。

進化の方向が普通じゃないのは「ボーカルが何を唄っているか分からなければ分からないほどイイ」「曲の展開が複雑すぎて、1曲として認識できない」って感じに進化してることです。

 

超絶ドラムスで有名なクリプトプシーです。

エジプト音楽を融合したナイルです。

 

オリジン「ブルータル・デスメタル」ですかね。

テクニカル・デスメタルとの違いは、単純に、曲の展開がストレート。

悪く言えばただ過激なだけで一本調子って感じかな?

※個人的な意見です。

 

ただ、これらのジャンルの違いは、そのバンドが登場した時点の呼び名なので、例えば、近年のオリジンは演奏が複雑になっているし、現在のカンニバル・コープスはブルデス寄りの演奏をしてるし、そういう意味でデスメタルはジャンル的に完成してるって印象になっちゃってるんですね。

 

 

その一方で、デスメタルをもっと聴きやすく進化させたジャンルも登場します。

それがアーチ・エネミーのような「メロディック・デスメタル」です。

実は僕が最初に聴いたデスメタルはアーチ・エネミーでした。

デスメタルの特徴のひとつである「メロディの無いデスボイス」の替わりに、ギターの演奏でメロディを奏でる……。

ボーカルがリズム楽器で、ギターが主旋律のメロディって、ちょっと変わった感じだけど、クラシック音楽的なメロディが日本人好みで、日本ではかなり人気のバンドだそうです。

※こちらは2代目ボーカリストのアンジェラ嬢時代です。

 

※こちらは3代目の現ボーカリストのアリッサ嬢です。

 

アーチ・エネミーは女性ボーカルのデスメタル・バンドですね。

男臭いTシャツ&ジーンズとは違い、ファッションにも気を使ってるデスメタルです。そのせいか、メロデスはデスメタルじゃないなんて批判的な意見もチラホラ出ていたり……。

 

現ボーカリストのアリッサ嬢はとても器用な歌い手で、メロディを唄えるデス・ボイスの持ち主だって言われてますね。

広瀬すずちゃんにも見習ってほしいところです……。

 

実は僕がデスメタルにどっぷりのめり込んだのは、この美貌の歌姫、アリッサ・ホワイト=グラズ嬢に魅了されちゃったからです。

 

実は彼女、デス・ボイス以外にも普通に美声で唄うことができちゃうのです。

アーチ・エネミー加入以前に在籍していたバンド「アゴニスト」では、デス&クリーン・ボーカルの二刀流でした。

ここで初めて、デス・ボイスは地声じゃなく歌唱法だってことを知りました。

 

最後は、メシュガーです。

メシュガーは正式にはデスメタルではなく、「エクストリーム・メタル」と呼ばれていますが、まあ、エクストリーム・メタルはデスメタルやスラッシュ・メタルなどを総称した呼び名なので、僕的にはメシュガーもデスメタルだって認識で聴いてます。

メシュガーの最大の特徴は、超・重低音の「ジェント」と呼ばれるサウンドと、メタル界随一と言われる複雑な演奏です。

あまりにも複雑な演奏すぎて、最初はどこが複雑なのかすら理解できませんでした。

どういう演奏なのかを簡単に説明すると、ギターとベースとドラムスがそれぞれ別のリズムで演奏してるのに、なぜか曲として成立してるって感じです。

 

まあ、僕的には「ジェント」や「変拍子」や「複雑な演奏」よりも、なによりボーカリストのイェンス・キッドマンの脳天に直撃するような咆哮ボーカルにKOされた感じです。

 

今まで聴いたどのボーカリストより脳天に直撃した気分です。

 

 

ってことで。

今回は、約3年半デスメタルを聴いて分かった、そもそも、デスメタルって何なのさ?の解説でした。

 

そして最後に。

結局、デスメタルって、自分が気に入ったジャンル※オールド・スクール、テクニカル、ブルータル、メロディックなどなどの中で、このバンドが好き※演奏や声って思ったモノを聴けばイイ。

それだけです。

 

まあ、言うなれば……

AKBか、HKTか、乃木坂か、日向坂か、何を聴けば良いか迷ったら、自分の推しメンのいるグループを聴けばイイ……みたいな?

 

デスメタルなんて、そんなものデスよ。

 

興味のある方は、是非、聴いてみて下さい。

ジメジメとした梅雨の陰気さを吹き飛ばすくらいの勢いが有る……かもしれない、スピード&重低音サウンドですから。

 

 

 

 

 

 

ってことで。