パンテラ「激鉄」20周年記念エディション | ぐれむりんの気ままなブログ

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アメリカのパワー・メタル・バンド

パンテラのラスト・アルバム

「激鉄」

20周年記念スペシャル・エディションを購入したのです。

原題は「REINVENTING THE STEEL」です。

2000年に発売された通算9作目…とCDジャケットに書かれてますが、実質と言うか、一般的には5作目の作品ですね。

と、言うのは、メジャーデビュー前に発売された4作品は、世間一般が認知(?)するパンテラとはまるっきり音楽性が違っているから、だそうです。※僕はそれらの作品を聴いたことがありません。

どれくらい音楽性が違うかと言うと、パンテラ自身が公式ディスコグラフィからそれら4作を除外していたってくらい違うそうです。

 

まあ、それは置いといて。

 

感想です。

いや、正直に言うと、もはや僕には書くべき感想がありません。

だって、今から20年も前に発売された作品だもの。

発売当時にリアル・タイムで購入し、何十、何百回と聴いた作品です。

 

しかも、2000年発売の作品なので、音もそれなりに良く、リマスターしても劇的に音が変化するわけじゃありません。

確かに、聴き比べると「音が違う」のは分かりますが、だからって別に変える必要はないのだけどねって、そんな風に思っちゃいます。

 

誤解しないでくださいね。

決して、否定的なレビューではありません。

だって、わざわざ予約してまで購入した作品です。

…って言うか、発売されたら絶対に買うと決めてた作品です。

パンテラのリマスター再発シリーズは全作購入してるもの。

 

ただね、敢えて言わせて頂くなら、何故、今回は3枚組なのか?

しかもDISC1は「リマスター盤」ではなく、テリー・デイトによる「最新ミックス盤」です。これ、必要ですか?

例えば、リマスター再発の全てに「最新ミックス」の音源が付いているなら分かりますが、なぜ「激鉄」に限り、最新ミックスなのか?

 

もちろん、最新ミックスは旧盤から劇的に音が変わってます。

全体的に奥行きのある今風の音に仕上がってます。

リマスター音質も、過去の作品(他の20周年記念盤)に比べて音に厚みが出ているように感じます。

しかも今回は、アルバム未収録のカバー曲が収録されてます。

アルバム全曲のラフ・ミックス(ボーカル無し)も収録されてます。

 

ただ…、何だろう、この感じ。

多分、今回収録された「最新ミックス」が一番の理由だと思うのですが、どうにもモヤモヤが止まりません。

悪い意味じゃなく……。

お願いだから、全作、最新ミックスで出して下さいっ!

「激鉄」だけ、今風のサウンドにされたら、他の作品も同じように今風の迫力サウンドで聴きたくなっちゃうじゃないですかっ!

これってもしかして…

蛇の生殺しですかっ!?

 

ちなみに、聴き比べてみて下さい。

上が最新ミックスで、下が旧盤です。

僕的には、2000年の作品はリマスター無しでも充分な気がします。

 

でもまあ、何はともあれ、これでパンテラの全作品(メジャー盤)が20周年記念リマスター盤で発売されました。

 

リマスター再発については、個人的な好き嫌いがあるでしょうが、僕的には、全てのアルバムの音量が同じくらいの大きさになったことが一番良かった点ですね。※旧盤はアルバム毎の音量の差が有ったので。

そして、旧盤の粗(?)が改善されたのも良い点だと思います。

例えば、2ndアルバム「俗悪」に収録された名曲「ウォーク」は、旧盤では前の曲の最後が一瞬だけ頭に入ってました。

リマスター盤では、それらの粗がキッチリ修正されてます。

できれば、このドンシャリ高音キンキン・サウンドを、最新ミックスで今風重低音サウンドにしてもらいたいものです……。

 

 

 

 

 

※ちなみに、上で紹介してるスタジオ・アルバムBOX収録の「鎌首」と「激鉄」はリマスター前の旧盤ですのでご注意ください。