本の片づけをしていたら

まだ読み終えていない福田定良の本

に再会しました。

 

『「ひとり」の人間学』(柏樹新書)

です。

 

『偽善の倫理』や『仕事の哲学』

などは読みましたが、

これはまだでした。

 

法政大学で哲学の授業を担当していた福田は

定年を迎えることなく

大学教授の職を辞し、

哲学カフェみたいな会合を運営したり、

執筆をしたりした人です。

 

その集まりでの話が

福田の本でたびたび取り上げられ、

それを読む私は

福田と同じような集まりができないかと

若いころから考えていたのでした。

 

哲学カフェと言えば

阪大の鷲田清一・臨床哲学ゼミ関係者

なのでしょうが、

私にとっては福田定良なのです。

 

ちなみに

福田定良の本を読んだことのある人に

これまで出会ったことは

ありませんが。

 

でも、

私にとって、

この世に生まれてきてよかった

と感じさせてくれる

大切な人のひとりです。

 

 

 

 

本日2023年4月23日(日)10:00~11:30、

第75回の哲学カフェin夙川を開催しました。

 

朝方はややヒンヤリしていましたが、

好天の今日、

14名の方にご参加いただけました。

※初参加の方なし。

 

今日のテーマは

「ある情報が偽の情報であることを

あなたはどのように見抜きますか?」。

 

印象に残っているのは、

偽の情報であることを見抜けず、

じっさいに偽の情報にだまされた経験

についてのお話しです。

 

ケース1

若いころのこと。

集合住宅の部屋を出て、

道路を歩いていこうとしたら

一台の車が目の前で停車。

ある男性が降りてきて

「この住所はここでしょうか?」

と尋ねてきました。

 

「さぁ、最近引っ越してきたばかりで、

よくわかりません」と返答。

 

「じつは大丸の外商を担当している者なのですが、

この住所の方に、高級毛布を

届けないといけないのです!」

と男性。

 

男性は

あなたはここの住人か、

何号室なのか

などなど

矢継ぎ早に訊いてきます。

 

男性に次々質問されて

なにがなにやらよくわからないまま、

うっかり

それらの質問に答えてしまいました。

 

「じゃあ、管理人さんに

訊いてみましょう。」

と提案しているにもかかわらず、

「商品を渡さずに

会社に戻ると叱られますので、

どうか預かってください」

といって、

男性はズンズンと自分の部屋の方に

進んでいき、

とうとう部屋の中に

入れてしまいました。

 

男性は包みをほどいて、

高級ラクダの毛で編まれたという毛布

を部屋いっぱいに拡げ、

この毛布がいかにすばらしいかを

語りはじめました。

 

男性は

「代金を受け取らずに会社に戻ることはできないのです。

これは〇〇万円(額は思いだせないそうです)するのですが、あなた、買ってくれませんか!」

と言い出しました。

 

ますます頭の中が混乱しながらも

「そんな高いもの、

買えません。

そんなお金はありません」と答えたところ、

「じゃあ、いま、いくらもってますか」

と尋ねる男性。

 

「3万円」

「じゃあ、3万円で売ります」

 

3万円を受け取って

男性はそそくさと

返っていきました。

 

あとで管理人さんに

このできごとを話したところ、

「なんで、私のところに来なかったのか!

あなた、だまされたのよ!」

 

男性を責めることより、

だまされた自分を責める毎日。

 

「だまされないためには

こころの余裕が一番大切」。

 

そうおっしゃってました。

 

ケース2(「保健所の方から来ました……」)

とケース3(「逆瀬川の〇〇の警備員ですが……」)

も、とても興味深く(失礼!)、

ここで報告しようと思っていましたが、

書くのにくたびれましたので

割愛します。

 

いつものように

いろんなことが話しあえました。

 

しかも

盛りあがりました。

 

「うそ」「にせもの」「だまされる」

は話しやすいテーマなのかもしれません。

 

次回は2023年5月21日(日)10:00~11:30、

場所はいつもの「洋麺亭 さんれも」です。

 

テーマは

「あなたはフィクションから

どのような真実を読みとったことが

ありますか?」

にします。

 

今回の「偽の情報」とも

関連するかもしれません。

 

ここで想定しているフィクションは

映画、小説、詩、アニメ、マンガ、童話

などなどの創作物

です。

 

これらはみんな「作りもの」です。

 

人によっては「事実ではない、にせもの」

というかもしれません。

 

でも、創作物から

人生や社会の真実、

人間や世界の真実を

読みとったことはないでしょうか。

 

あるとしたら、

あなたは

どんな真実を

読みとりましたか。

 

「ほかの人がなんといおうと

この作品から

私はこういう真実を読みとった」

というお話しでけっこうです。

 

あなたがどんな創作物から

どんな真実を読みとったか

お話しいただければと

思います。