2月18日(土)は夕方から夜まで久しぶりに一人でSAXを吹き続けた。
場所はいつもの"100 BAN STUDIO "! 会社のすぐ近くだし、おっちゃんがフレンドリーなので気にいっている。


ここで練習したのが、3/11のライブでGOMBANDとして演奏するバラード"Still I Love You"だ。
これは、3拍子のバラード(正確には8分の12拍子)なので、なかなかノリが難しい。
その上、サックスのパッセージがとにかく早い!32分音符や6連符/9連符などが当たり前のように出てくる!

これをクリアするにはとにかくスピードを落として指が回るようになってから、徐々にスピードをアップさせていくしかない!そういう意味で、この日の練習の3時間以上はこの曲だけに費やされた。

思い返してみれば、こんなに一つの曲を集中して個人練習するのは久しぶりだ。
最近は時間に追われるようにいろんなことをこなしているので、こういう時間がとても貴重に思う。今後もなかなか作れない時間ではあるけれども、こういう時間を作って自分の頭をスッキリさせることは大事だと思う。
何より、到底出来ないだろうと思っていたパッセージがいくつかクリアできたのと、思っていたよりなんとかなりそうだという感触を持てたことが大きい。

この曲、あと3週間でモノにしてみせます! うし、見とれよ!!<^^;

T-SQUARE
WAVE

p.s.
ちなみにスクエアは、今の自分は好んで聴く音楽ではないのだが、高校生の頃はよく聴いていた。
だから、今聴くとほろ苦い青春の味がする。
そして、当時は到底無理だと思っていた曲が演奏できるようになっていたりするので、自分の歩んできた道のりを再確認できる存在なのだ。

今回はSaxのアルバムを少し離れて、特定の曲からおすすめアルバムを紹介してみよう。
というのも、友人の一人からそういう依頼があったからだ。

今回は"Caravan"の名演ということで3つほど紹介したい。

まずはこれ;
Kenny Drew Trio
The Kenny Drew Trio

Kenny Drewと言えば、アメリカからヨーロッパに移住してからの晩年の演奏が分かりやすく、日本人ウケしているが、このアルバムは彼がアメリカでプロデビューした直後の初リーダー作なので、良い意味で洗練されておらず、やや黒い感じが個人的に大好きだ。
この後、DrewはColtraneの代表作"Blue Trane"にも参加していったりと、アメリカ時代を華々しく駆け抜けることになるが、それはまたの機会に・・・

次に、リリカルな天才PianistであるMichel Petruccianiのこのアルバム;
Michel Petrucciani
Solo Live
これは、彼のソロライブでの躍動感が伝わってくる名演です。身体的には不自由であるが、それ故に彼の演奏は自由で伸びやかで、それでいて情熱的だ。数々の名演を残している素晴らしいアーティストの一人。


最後に、大御所Art BlakeyのJazz Messengersの演奏ということで、これ;

Art Blakey & the Jazz Messengers
Caravan

これも稀代の名ドラマーBlakeyのファンキーな演奏が聴けてよいです。

以上、たまにはSaxを離れて紹介してみました。
ジュリアン・キャノンボール・アダレイ, ポール・チェンバース, ウィントン・ケリー, ジョン・コルトレーン, ジミー・コブ
キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ


アルトサックスを吹く人はCannonballを聴け!
・・・というくらい影響力のあるアーティストの一人。

もちろん、名前の通りファンキーで馬力のある演奏もいいのだが、このアルバムで聴いて欲しいのは彼のバラード!"Stars fell on Alabama"(アラバマに日は落ちて)だ!
これは彼の歌心あふれる名演であり、こういう奥の深いバラードを演奏するのが自分の目標でもある!一度完全コピーをしてみようっと!!(言っちゃったよ、おい!!)


あと、このアルバムの「一粒で二度美味しい」ところとして、若き頃のJohn Coltraneが参加していることだ。彼が独自のSheets of Sounds奏法を確立する前の時期なので、聴いていて面白いし、勢いがある。

・・・そういうアルバムを久しぶりに自分自身も引っ張り出して聴きながらこれを書いているところだ。

・・・というものがあります。

これは吹奏楽やクラシックでのサックスの吹き方とは根本的に異なり、Jazz Saxを演奏する上で本当に重要な奏法です。とはいえ、結構これが難しい!

どんな奏法かというと、黒人のぶ厚い唇(=fat lip)から生まれる豊かな音に近づくために、擬似的にぶ厚い唇を作り出し演奏するというものです。
具体的には、いわゆる「おちょぼ口」を作り、その時できるアゴのシワ(うめぼし)を残しながら、リードに当たる唇の面積をなるべく広くして吹きます。

これ、結構難しいので、じっくり練習していきたいと思っております。
今年中に音色を根本的に変えてみせる!!

[参考]
菊地康正氏の解説
内桶好之氏の解説


土曜日の夕方に街中へぶらりと出てきました。
#途中、スガ部のトロンボーン「胡椒」君と遭遇<^^;

ぶらぶらしながら行きつけの石橋楽器へ。
入るときに目的にしていたのは、Jazzのアドリブの習得に好材料な"Jamey"マイナスワンシリーズVol.1の日本語版だ。

Jamey Aebersold
How to Play Jazz and Improvise Vol.1 
日本語版はこちら

これは、スガ部サックスパートで3月に予定している合宿で使ってみようと思っている。
まあ、これ以外にもJameyには良いシリーズがいろいろあるので、その一つとして使うというイメージだ。
#例えば、コードの理解には以下のものもとても良いと思っているので・・・
 
Major & Minor: Learn to Improvise

まあ、まずは自分自身がこれを使って今よりもレベルアップせねば!!


・・・という思いで他にもいろいろと教材になりそうな本を物色していると、素敵な本を発見!
菊地 康正
プレイ ザ テナーサックス 1 初級編 CD付 (1)
菊地 康正
CDB67 JAZZYに吹こう!プレイザテナーサックス2[中

この本は以前はアルト版とテナー版で分かれていなかったのだが、分かれている方が内容が濃いようだったので迷わず購入! CD付きだし、菊地氏の分かりやすい説明が良いので初級編と中級編を両方まとめて買ってしまった・・・

以上3冊で約1まんえ~ん!
・・・結構買ってしまった・・・

これでしっかり練習して上達しないと勿体ないので、頑張っていこうと思う。
うっし!


「おすすめアルバム」というテーマで、自分が大きく影響を受けたアルバムについても不定期で紹介していきます。

記念すべき第1回目は、Alto Saxプレーヤーなら必ず聴いて欲しいこの一枚!
Art Pepperの代表作"Meets The Rhythm Section"です。
当時ノリに乗っていたPepperが、Miles Davisのバックバンド"The Rhythm Section"とセッションしたアルバムです。この中でも、最も有名な曲が"You'd Be So Nice To Come Home To"!
いや~っ、クールな音色にヤラれること請け合いです。
他にも"Imagination"等のバラードにもクラクラきてしまうほど・・・
とにかくWest Coast Jazzの代表選手でもあるPepperの才能の輝きに満ちているアルバムです。
Art Pepper
Meets the Rhythm Section (20 Bit Mastering)

・・・しかし、実は、この時ってPepperはヤク中だったって知ってました?
Jazzmenにありがちな話ではあるのですが、天才と狂気は紙一重だということなのかもしれません。でも、アルバムを聴く時はそんなこと忘れて、世界に浸ってもらいたいところです。

とにかく聴いてみて下さ~い!!
既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、二年前から活動を開始しているバンド「GOMBAND」と「FAKERS」で3月にライブ&パーティーを開催させてもらうことになりました!

「&パーティー」と付いていることからもお分かりのように、単なるライブでは持たないくらいの演奏だということと、あくまで余興の一つとして位置づけて全体として楽しいパーティーにしたいという思いがあります。詳細は以下の通り。

■日時:3月11日(土) 17:30-20:30(17:00受付開始)
■場所:Maiden Voyage (阪急六甲駅下車すぐ:神戸市灘区宮山町3-1-23 ロータス阪急ビルB1F
■料金:3,500円(飲み放題・食べ放題)

演奏ジャンルですが、GOMBANDがFusion系、FakersがSka系、合同でJazz系をやります。
先着100名までのイベントですので、興味のある方はご連絡お願いします。早いもん勝ちです<^^;
 実は、去年の夏前後から神戸でBIGBANDを結成して、そのサックスパートリーダーをさせてもらうことになりました。
 バンド名は「スガ部」。映画"Swing Girls"を見て触発されたメンバーが中心となって結成された、神戸版&実写版"Swing Girls (& Boys)"なのです。

 このバンドが、なかなか楽しいです。
 まず何より、メンバーが多彩です。普通に過ごしていたら会えなかったかもしれないような人達が沢山います。そして、音楽に対する思いがまっすぐで気持ちいいです。半数以上が全くの初心者からスタートしたというのに、今や、彼らもしっかりと音が出ているのだからびっくり!経験者だからとうかうかしてられません。そして、我がサックスパートは、本当に皆仲が良い上に練習熱心で、こちらが逆にやる気をもらっているような感じです。

 そんなメンバーで迎えた2006年ですが、今年はサックスパート独自の課題も設定させてもらうことにしました。それは、「スタンダードジャズのマイナスワン音源に合わせてソロをできるようになること」です。実はこれは、二年前まで自分自身が先生に習っていた時の課題だったもので、これを自分自身も復習するつもりで、パートメンバーそれぞれにやってもらっています。うまくいくかどうかは分かりませんが、こちらの方も頑張っていこうと思っています。

 ちなみに、バンドでやってる曲とパートでやってる曲は以下の通りです。今後はブログのエントリーにも、個別の曲について掘り下げる部分を作っていければいいかもしれませんね。

 バンド
 ・Take The "A" Train
 ・In The Mood
 ・Moonlight Serenade
 ・String of Pearl
 ・Little Brown Jug
 ・Sing Sing Sing
 パート
 ・My Ideal
 ・The Nearness of You
 ・These Foolish Things
 ・Black Orfeu
 ・The Gift
 ・Autumn Leaves
ここ1・2年、バンド活動で自分の限界にチャレンジしているなあと感じています。
もちろん、それほど大きな進歩はないのですが、去年の自分に出来なかったことが出来るようになっていれば嬉しいもんです!

そういう意味で、今の時点での大きな課題の一つが「フラジオ」です。
「アルティッシモ」という言い方もありますが、要は音域外のハイトーンを出す技術です。
去年の自分は、この技術を結構軽視しているところがあって、音域内でしっかりと息の入った音が出せればいいやん!と思っていました。が、今年はバンドで演奏する曲で必要になったこともあり、やはり出せないより出せた方がいいと思って、練習してます。

しかし、これがなかなか難しい!
何が難しいかというと、
1.指使いが特殊なため、覚えにくい。しかも、変え指も結構ある上に、アルトとテナーでは使える指使いが違っていたりするので、それが面倒臭い!
2.早いパッセージが難しい。指使いが複雑なのでさもありなん、ですが、プロの演奏はこれが早いパッセージなんだなあ・・・どうやって指を回しているのか見てみたいところ。
3.息が入らず、薄っぺらい音になりがち。これが最大の問題点!もともと高音を出すのが苦手で、ついついリードを下唇で押さえすぎてしまうので、この際、抜本的なアンブシュア改造にも着手しなければならないかも、と思っているくらいです。

今、普通に出せるフラジオはGとAだけなので、それ以外の音も出せるよう努力していきたいです!!

みなさん、はじめまして!
神戸で働く週末サクソフォニスト(自称)こと「ふなけん」です。
このブログは、自分の趣味の世界の中で最も大きな位置を占めている音楽に関係することを色々と書き溜めていこうと思い始めました。
何せ三日坊主なので続けられるか心配なのですが、気軽に楽しく自分自身の音楽的成長の断片を記録していければいいかなと思っています。
ということで、次に書き込めるのはいつかな~?<^^;
・・・なるべく早く戻ってこれるよう、頑張ろうっと!!