１．はじめに
自分がフリクションの３色ペンを本格的に利用し始めたのは２年ほど前です。
手帳に予定が確定する前に書き込んでしまう私は、頻繁に予定変更があるため、
この３色ペンは、もはや手放せない存在になっています！
フリクションを利用している人たちが急速に増加している気がしています。
先日も５人で打ち合わせをしていると、そのうち４人がフリクション
ということもありました（笑）
かなり売れている、ということは周りを見渡しても
確実だと思います。
今日は、フリクションのビジネスモデルについて
分析してみたいと思います！
個人的に最大の不満はなんと言っても、
芯の減りが早い！
早すぎるぜ、そりゃないぜベイビー、ということです！
２．分析
一般的な評価軸として「書きやすさ」と「コストパフォーマンス」の
２軸で評価してみましょう。
①第一領域「高いけど書きやすい」
→舶来もののボールペンなどが該当
②第二領域「安くて書きやすい」
→ジェットストリームなどが該当する最高の領域
③第三領域「高くて、それほどでもない書き心地」
→フリクションはここに該当？
上記のような一般的な評価軸では
フリクションが売れてる理由が見出せません。。。
そこで別の切り口からフリクションの
「強み」と「弱み」を整理してみましょう。
●強み
・消せる
●弱み
・インクがなくなるのが早い
・それほどでもない書き心地
・価格は決して安くない。むしろ高め。
なんと、強みは「消せる」だけです。
一方、弱みですが、
世界一書きやすいという人も多い
ジェットストリームには及びません。
コストパフォーマンスも良くないです。
それでも「消せる」という圧倒的な差別化要素によってのみ、
圧倒的な存在感を打ち出しているのです！
実に素晴らしいではありませんか！
３．コスト
コストを分析してみました
私が使っているフリクションの３色ボールペンは、量販店で大体６００円ほどです。
その後、替芯を頻繁に購入しました。
なぜなら替え芯の消耗が恐ろしく早いからです。
（消耗が早いのは、わざとなのか機能的制約なのかわかりませんが。。。）
正確には数えてませんが、おそらく２０回は購入したと思います。
大体２７０円くらいでした。
さて、コスト分析です。
初期費用 ６００円＋替え芯代（２７０円×２０回）＝６０００円！
なんと、６０００円です！かるく男爵になれるじゃありませんか！（笑）
もちろん、１つのボールペンに６千円も投入したことなど、私はありません。
（モンブランなど、万年筆の愛用者は別でしょうが）
当然、フリクションを買うまではボールペンは使い捨てでしたし、
替芯なんて購入したこともありませんでした。
４．ビジネスモデル
フリクションのビジネスモデルの凄さは以下の点です。
●「消せる」強みだけで他のボールペンに戻れない付加価値を創出！
●消耗が異常に早い替え芯により、替え芯の購入リピータを創出！
●ボールペン本体も替芯も安くない！利益が利益を呼ぶ構造にある！
※プリンタ業界より凄いかも！
最後の「プリンタ業界より凄いかも！」について補足です。
家庭用プリンタは、高性能なわりに本体は低価格という状況です。
ここでメーカー各社は本体は叩き売りして、インクを高価格で設定し、
そこで利益を確保する、というビジネスモデルだと聞きました。
フリクションの場合は、本体も決して安くなく、
叩き売りしていない分、凄さを感じます。
５．株価
株価をチェックしてみました
さぞやフリクションのメーカーであるパイロットは儲けているのでは、と
下世話な考えから、私がフリクションを使い始めた２年前と今の株価を比較しました。
●２０１３年４月の株価 約2500円
●２０１５年４月の株価 約6500円
なんと、株価が２．６倍！調べたオイラがびっくりしました！
フリクションだけが株価を押し上げた要因ではないと思いますが、
世界中でヒットしているそうなので、大きな要因のひとつだと思います。
まとめ
一般的なボールペンは、１本１００円もしないのですから、
日本の文房具業界は、極限まで効率化された市場だったと思います。
この市場に「消せる」というただ１点の圧倒的な差別化要素で、
パイロットをここまで押し上げたフリクションは偉大だと思います。
日本企業における差別化戦略の偉大な成功例の一つだと思います。
イノベーションが起こりにくいと考えられた文具業界でさえ、
「消せる」という破壊的イノベーションが起こりました！
ここに日本企業が「差別化」で生き残るための
ヒントがあると実感しました！
ただ、もう少し、替芯の寿命が延びると嬉しいな。。。！
2018/5/5
より長持ちする細芯の話を追記しました！
フリクション３色ボールペンの替え芯が１．７倍長持ちする方法
余談
フリクションの0.5mmの芯をよりスリムに0.38mmにした
フリクションボール３が発売されました！
よりシャープな文字が書けるので文字の滲みあまり気にならなくなります。
そして、気持ちインクが長持ち！（測定してませんが）だと思います！
（細い分、インクの使用量が減るのだと予想）
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もちろん、0.38mmの替え芯も売ってます！
パイロットフリクションボール多色タイプ専用替芯細かく書ける0.38ミリ3本セット
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●参考
ちなみに替え芯はある程度まとめて買うと、割安になります！
●消せるハンコ
最近はフリクションはスタンプ（ハンコ）もあるんですね！
「消せるハンコ」って面白いですね。
「消せたら意味ないだろ！」って、突っ込みたくなりますが
押し間違えてもよい安心があり、意外とありでした。
PILOT パイロット フリクションスタンプ 全60種セット SPF-12【送料無料】
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●大人買い
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●名入れ
これだけ普及すると誰のだかわからなくなくなりそうで不安。
名入れも良いかもしれませんね。
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