猫の糖尿病 インスリンを正確に量る方法。 | ふぁんふぁんのしっぽ ~猫の腎臓病・糖尿病 ブログ~

猫の糖尿病 インスリンを正確に量る方法。

おつかれちゃんですー

昨日は作った“すじこん”(牛すじ煮込み)が激ウマちゃんだったのでご機嫌でした。
また【ふぁんふぁん亭】でご紹介しますー



さて、タイトルの『インスリンを正確に量る方法』ですが、けっこう面倒です。
なので、アバウトな目視で問題なくコントロール出来てるならここで閉じちゃって下さいねー

ほとんどの猫ちゃんは厳密に量らなくても大丈夫なんですが、
中には微量の違いで血糖値が大きく変化するすごくシビアな子がいるようです。

まず必要なのは「クラックスケール」というカード大の定規と、百均で売ってる度の強い老眼鏡です。
「クラックスケール」はひび割れの幅を測れる定規で、ホームセンターやネットで700円前後です。



透明とステンレス製がありますが、僕は透明タイプを持ってます。

光を通過させた方が使いやすいからです。



早速量りたいのですが、その前に最低限の予備知識として過去記事のデータを使います。
今年の1月28日と1月31日に書いた記事の情報がベースになります。

 

 


厳密に書くと目盛り線の何処をジャスト位置とするかで計算方法が変わりますが、。
手作業では100%不可能なので、ジャスト位置は線幅の“中央”と設定します。

今回の記事ではBDロードーズの場合を書きますが、プロジンク専用シリンジでも考え方は同じです。
デジタルノギスで計測した値を基本にしますので、数字の根拠は1月28日と31日の記事を読んで下さいねー

【例 1】・・・ 2.5単位

2.5単位であれ1.5単位であれ、基本的に0.5単位の位置を計算します。


ロードーズの1単位は0.055インチでしたので、0.5単位はその半分の0.0275インチとなり、
0.0275インチは0.6985ミリなので、約0.7ミリとなります。




で、早速シリンジでインスリンを吸い込んで合わせますが、なかなか難しいです。

 

①まずペンフィルにシリンジの針を刺し、3.0単位程度まで押子を引いてインスリンを吸っておきます。

 

②ペンフィルに針を刺したままの状態でクラッチスケールを指に挟みます。

 

③クラックスケールの0.7の線幅上端を、ロードーズの2目盛りの線幅に合わせます。

④シリンジの押子を動かしてクラックスケールの0.7の線幅下端に合わせます。

 

これで2.5単位を吸い込めました。
同様に1.8単位を吸ってみます。


【例2】・・・ 1.8単位

ロードーズの1単位は0.055インチでしたので、0.1単位は0.0055インチとなり0.8単位は0.044インチ。
0.044インチは1.1176ミリなので、約1.1ミリとなります。

①同じくペンフィルにシリンジの針を刺し、2.0単位ちょっとまで押子を引いてインスリンを吸っておきます。

 

②ペンフィルに針を刺したままの状態でクラッチスケールを挟みます。

 

③クラックスケールの1.1の線幅上端を、ロードーズの1目盛りの線幅に合わせます。

 

④シリンジの押子を動かしてクラックスケールの1.1の線幅下端に合わせます。

 

これで1.8単位吸い込めました。

いかがでしょうか?

クラックスケールを持ちながら合わせるのはけっこう至難の業なので、
何度かやって目視での感覚を覚えるしかないと思います。

実際は目分量で吸った後に確認として線幅を合わせるような使い方になるかもしれませんが、
出来る限り厳密に量るならこんな方法がありますよーという事です。

 

画像は拡大しているのでシビアに合わせていますが、老眼鏡程度ではここまで鮮明にみえないので無理です。

やはりある程度感覚を覚えて、最後は目分量でキメる感じが一番かと思います。

 

あとは目分量というか、自分にしか分からない“気持ち分”の調整が意外と大きくて、
体調や食事量などの流れを考えつつ、意味が有るのか無いのか分からない程度の微調整をして納得します。

ところでボビさんですが、悪化することなくボチボチと生活しております。

なんとなくウロウロしたりお水飲んだりしているので、次回の診察がちょっと楽しみになってきました。



もうひと踏ん張り。

世話人のみなさん、がんばりましょうねー

 

でわでわ。