プーケット島に到着しました。
日本の羽田空港を出発したのが深夜の0時20分。
プーケット到着は、現地時刻で午前9時10分です。
時差は-2時間ですから、乗り継ぎのバンコクで経過した時間を合わせて、全行程は約11時間という事になります。
プーケットはタイ国の小島地域ですが、世界的に有名な観光地でもありますから、空港は大規模です。
旅客機を降りて、空港の到着ターミナルへ入ります。
タイランドへの入国審査はバンコクでパス通過していますから、プーケットでは機内預け荷物を受け取って外に出るだけ。
プーケットでは、まだライドシェアのシステムが普及しておらず、ウーバーの利用は見込めません。
私たちは、タクシー乗り場を探しました。
すると、何処からともなく一人の男が現われ、何やら桃レンジャーと話をしたかと思ったら、いきなり彼女のキャリーバッグを携えて、先頭に立って歩いて行くではありませんか。
この一連の様子を見るだけでは、荷物泥棒じゃないか?...と疑ってしまうような状況です。
しかも、その歩みは速い! 速足なのです。
慌てて桃レンジャーに尋ねたところ、どうやら彼はタクシー乗り場に連れて行ってくれると言ったらしいのですが...。
何となんとの珍騒動。
青シャツの男は、タクシーの案内人だったのですよ。
んで、有無も言わさぬ早業で、私たちの荷物をタクシーのトランクに積み込みます。
その後に行き先を尋ねられ、パトンビーチのフォーポイント・シェラトンホテルと答えると、もうそれはガッテン承知の有名ホテルだという事で、支払いは現金の前払いで、1000バーツだと言います。
実は、今回の旅行出発前にネットで下調べしてありまして、空港からホテル送迎のシャトルを予約した場合には、パトンビーチまでは1400バーツであるとの情報を得ていたのですが、実際に現地に来てからのタクシーが1000バーツだというのであれば、それに乗る事で了解でしょう!
つまりは、私の勘が当たった訳でありまして、ホテル送迎を事前予約していなくて良かったという状況なのです。
1000バーツなら、今の日本円で4500円といったところでしょう。
こうなると、前払いの現金1000バーツはタクシーの信用チャーターという事になります。
おまけに青シャツ男は、チップをくれと要求してきましたが、もうすでに1000バーツを支払ったし、案内しただけではチップはやれないと断って、きっっちりホテルまで安全運転してくれたなら、チップはドライバーに手渡すと言ったところ、青シャツ男は苦笑いしながら 『分かった、分かった。』という様に手を振っていました。
車に乗り込むと、気の良さそうなおっちゃんドライバーがプーケット島の地図を見せて、パトンビーチの位置を教えてくれました。
もうその対応で、私はチップ20バーツを決め込んだのです。
20バーツ紙幣が、これです。
約90円。
んで、100バーツも1000バーツも、20バーツの人物像と同じ顔なのですねぇ。
こうなると、ややこしいですなぁ。
以前の紙幣は、今は亡きポプミン国王陛下の肖像画だったのですが、新紙幣の肖像は、その継承者である新国王陛下だと思われます。
タクシードライバーのおっちゃんに、肖像画の人物の名前を聞いたところ、タイ語訛りの英語で『Ⅰ don't know.』の答え。
これにはぶちゃけ、思いっきりズッコケてしまいました。
とにかくタクシーは、プーケットの田舎道をぶっ飛ばします。
街中が電線だらけ...。
荷物満載のリヤカーだって走ってる!
象さんのショーは楽しいゾー!”
宮殿へのゲートかと思いきや、単なる表示看板だったりして...。
民家なのか? 商店なのか?
もしかして空き家だったりするかも知れない...。
まともに働いているような人も見当たらず、商売そっちのけ営業はタイ国の生活習慣?
んで、リヤカーバイクは元気に走ってます!
椰子の実満載のトラック発見!”
今にもこぼれ落ちそうなココナッツが、荷台の上でゴロゴロ動いています。
もしも椰子の実が落ちて来たなら、ココナッツ・クラッシュどころではありません。
車にぶつかりでもしたら、死者が出ますよ。
私たちが、パトンビーチは初めてだけれど、以前にはマイカオビーチに滞在した事があると話をしたところ、いきなりドライバーのおっちゃんがプーケットのビーチソングを歌い出しました。
これがもう可笑しくて可笑しくて、吹き出し笑いの車内だったのです。
空港から車を走らせる事、約1時間で、ドライバーが街の先を指差して言いました。
『パトンビーチ! パトンビーチ!』
どうやら此処が、パトンビーチの街のようですねぇ。
それにしても、雑多な風景だなぁ...。
おろろ! 海だ!”
いきなり目の前に、海が見えたぞ!!!
あれまぁ~!”
道路の向こう側に綺麗な海が!!!
そして、そのコーナーを曲がった所に、目的地であるフォーポイント・シェラトン・リゾートホテルが見えました。
此処ですよ。
プーケットのシェラトンホテル。
ホテルというより、会員制のリゾート施設といった環境になっているようです。
つまりは、タクシードライバーから言わせると、このホテルに宿泊するのは金持ちばかりで、プーケットでも豪華なレベルの有名リゾート施設なのだという事でしょう。
何たって、ゲートから進入してくる車を見張ってチェックしている門番が、こっちを睨んでおりますからねぇ。
ヤバいですよ、これは。
このような豪華なリゾートにポイント宿泊するなんて、もしかしたら私たちは日本の大金持ちVIPに勘違いされるかもしれない...。
ヤバい...。