ヒルトンとマリオットのタイムシェア情報 2022 | ふみプレイス

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2022年7月から8月にかけて、ほぼ1ヵ月間滞在のハワイ旅行を楽しんで来ました。

滞在場所として利用したのは、ヒルトンハワイアンヴィレッジのカリアタワーとグランドアイランダーに加えて、マリオットコオリナビーチクラブです。いずれもホテルではなくて、自己所有のタイムシェアコンドミニアムに滞在した自炊生活でしたが、今回はそのタイムシェアの新情報について、旅行記に先駆けてご紹介したいと思います。

今回のハワイ旅行では、ヒルトンの滞在中とマリオットの滞在中で、その両方のオーナーズ説明会に参加したのですが、その説明会の中でいろんな話を聞く事が出来ました。

ハワイのタイムシェ業界も、時代と共にいろいろと変化していますよ。

 

ワイキキの海側の風景です。私たちにしてみれば、昨年末のハワイ旅行と、今年3月のラスベガス&ハワイ旅行に続いて、4カ月ぶりのハワイでした。

2019年の12月から約2年間の海外旅行停止期間を経て、2021年の12月に再開した海外旅行は、未使用のままに保留していたタイムシェアの権利を一挙に駆使して、3回の旅行それぞれが全て1ヵ月間のロングステイとなったのです。

 

ハワイ滞在の第一週目と第四週目は、ヒルトン利用の滞在です。

特に第四週目に関しては、アラモアナのPCR検査場で帰国前検査を受けるためのワイキキステイでした。

 

そのヒルトン滞在中には、オーナーズ説明会にも参加したのです。

 

ヒルトングランドアイランダー内のオフィシャルルーム。

説明会のセールス担当者は、馴染みのKAZUMI さんがアメリカ本土の自宅に帰省中だったので、別の女性が話をしてくれる事になっていました。

 

まず最初はお決まりの、ヒルトンのタイムシェアシステムについての紹介と説明です。

現在のオアフ島には、ヒルトンのタイムシェアコンドミニアムとして運営されている物件は、グランドワイキキアン、ラグーンタワー、カリアタワー、グランドアイランダー、ホクラニの5棟で、その他に複数のホテル施設が存在します。

現在の私たちが所有権を所持するホーム物件は、ホクラニのプレミアム1BR1ウィークで、ポイントに換算すると13440Pとなります。

その13440Pは、使い方を工夫する事によって1週間の滞在に留まらず、2週間以上の滞在も可能となるのですよ。

また、バケーションの地域をハワイ以外に設定すると、もっと長期の滞在も可能となります。

私たちはこれまでに、そういったシステムの利点を生かして、ラスベガスやニューヨーク、ロサンゼルス、マイアミなど、アメリカ本土の有名観光地の高級ヴィラで、ロングステイを楽しんできました。

 

ヒルトンの場合は、実質的に所有権を持つユニットを『ホーム』と呼び、そのホームへの滞在を基本としています。他の施設の利用には若干の手数料と予約開始の制限が設けられており、ホームオーナー優先のシステムがしっかりと規定されているのです。

 

オーナーズ説明会は、基本的に物件販売のタイムシェア説明会とほぼ同じ内容ですから、その物件のアップグレードや、より高級な立場への勧誘紹介がセールスとして説明されますが、必ずしもその話に同意する必要はありません。

私たちの場合は、過去にアップグレードしてポイントを買い増しし、高層階ユニット所有のプレミアム待遇となっています。

また、所有者も私たち夫婦に加えて息子夫婦も追加登記した経緯もありますから、今回は話を聞くだけにして終わりました。

何と言っても、今の為替相場が円安に動いている事は大きな弊害となっていますから、日本人としては、円による海外での買い物は控えた方が良いと判断していたのです。

物件価格に関しては、時代と共にそれなりの値上がりも見られましたが、マリオットに比べるとその値上がり率は穏やかです。

そしてまた、ヒルトンの場合はオアフ島内に複数のタイムシェアコンドミニアムを運営しており、実質的に空き現物件が存在しますから、その空いているユニット権利を販売しているので、論理的にも物件販売の整合性が高いです。

したがって、自己所有物件のホームオーナー制がしっかりと守られており、ホーム以外の部屋を利用する場合との区別化が、システムとして明確に運営されているのです。

 

タイムシェアと言えども、その権利は不動産の分割所有ですから、販売する物件の戸数には限りが有る訳で、一部屋の利用を52週分の滞在に分けた権利は、その52週分が売り切れると完売となります。

新たな販売物件は、例えば私の場合のように、最初に買った部屋の権利をアップグレードすると、元の古い権利は手放した空き部屋権利として再販売が可能となりますが、それに加えてヒルトンでは新物件も建設しているので、販売戸数は実質的に増加しているのです。

もちろん、物件のアップグレードも、その上級グレードの部屋に空きが有る場合にだけ成立するという事ですよ。

いずれにしても、ヒルトンは実質的に販売するユニットが、オアフ島内のコンドミニアムに存在するという事です。

上の写真は、ヒルトンンが買収したワイキキの旧キングスヴィレッジ跡地で、黄土色の遮蔽版フェンスに囲まれたエリアでは、新しいタイムシェアコンドミニアムの建設基礎工事が入っていました。

工事の計画は、現在は2020年から始まったコロナ感染騒動の影響で中断していますが、営業オープンの予定は延期されるとしても、新たなタイムシェアコンドミニアムが建つ事は間違いないのであり、その計画で増加するユニットの購入を希望する者も、相当数の方々が存在するものと思われます。

ヒルトンのセールスも、ますます売り込みに力の入るところでしょうねぇ。

 

ところで、以前に私のブログ記事でご紹介したヒルトンの新物件情報に、一部の誤りが見つかったので、此処で訂正させていただきたいと存じます。

それは、ヒルトンハワイアンヴィレッジの山側道路沿いにある一画の事で、現在は廃業閉店となっている旧神戸牛ステーキレストランの場所に建つ予定の物件の事です。

以前のブログ記事では、私はヒルトンから聞いた話として『新タイムシェアコンドミニアム』とご紹介しましたが、今回の説明会で詳しく話を聞いたところ、それはタイムシェアではなくてホテル棟だという事でした。

つまり、ヒルトンハワイアンヴィレッジがエリア拡張され、ヒルトンの新ホテルがまた一つ増えるのです。

ヒルトンの新タイムシェアコンドミニアム建設計画は、旧キングスヴィレッジ跡地の物件だけという事になります。

 

今回のヒルトンの悦明会からの情報は、以上のようなところです。

いずれにしても、気がかりなのはコロナの影響で、この先にもまだまだ予定変更や計画の遅延なども考えられます。ハワイ旅行を楽しみにしている一オーナーとしては、今後も情報入手に努めていきたいと思っています。

 

続いて、マリオットのオーナーズ説明会からの情報紹介です。

コロナに塗れた2年間を経ても、この夏に訪れたコオリナの美しさは相変わらずで、そこはワイキキの喧騒とは別世界の、まるでネイバーアイランドに来たような環境のリゾートエリアでしたよ。

 

マリオットコオリナビーチクラブのメインエントランスです。

マリオットの場合は、オアフ島で唯一のタイムシェアコンドミニアムが、この施設なのです。

不動産物件のユニット数で表すと、この物件は全ての部屋の権利はすでに完売となっています。

しかしながら、マリオットは現在も継続的に、ポイントによる所有権の販売を続けているのです。

はてさて、そのシステムは、いったいどういう事になっているのでしょう?

 

コナタワー14階にある、マリオットコオリナのオフィシャルフロアに来ました。

 

セールス担当者のオフィシャルルームが、何部屋も小分けに設定されています。

 

今回の説明担当者は、若い女性のセールス係でした。

例によって、自己紹介や世間話などに続いて、ポイント買い増しによるアップグレードの勧誘が始まります。

マリオットコオリナにおける私の所有物件は、土地権付き不動産としての週権利で、2BR高層階オーシャンビューの固定ユニットです。

数年前に実施されたマリオットのシステム変更によって、かなり長期間に亘ってしつこく権利変更を迫られ、仕方が無くポイント制へのエンロールを承諾したのが4年ほど前の事でしたが、それでも元々の不動産週権利は保有されています。

現在のシステムに変更準拠した点は、週権利保有のままで、事前手続きによってポイント制へ振り替えての滞在予約も出来るという事だけです。

私の保有する2BR高層階オーシャンビューの権利をポイントに換算すると、4950Pとなります。

この数値に関しては、『何故にスッキリ 5000Pにしないのだろう?』という疑問が残りました。

マリオットのシステムは、かなり難解です。

 

いろいろと話を聞いていて、こちらからの質問にも答えていただきましたが、現在の物件価格を提示してもらったところ、その金額の高さにはビックリ仰天してしまいました。

率直に申し上げると、私の所有権と同じレベルの物件をポイントで購入した場合の現在の価格は、私が2009年に購入した時の3倍にも及んでいたのです。

しかも、私が購入した時代の円相場は1ドル90円でしたからまだ良かったものの、今は1ドル130円を超えた円安相場ですから、円換算の価格にすると、1000万円の大台を軽く超えてしまう事になります。

そもそもに、1ポイント16倍のドル換算に値上がりしているという事自体が、マリオットの物件は庶民相場ではなくなっているという状況を表していると思いますよ。

円安の為替相場の元に居る日本人にとっては尚更です。

セールス担当者は、私たちにだけの特別待遇として、普通ならポイント買い増しは2000P以上からという条件ところを、特別に1000Pの買い増しを提供するなどと言ってきましたが、その買い増しにはどんな利点があるのでしょう?

そもそもに、マリオットコオリナのユニットは完売しているのです。 泊る部屋が無いのに、ポイントだけ買い増しして何の得になるのだろう?”  

それに、『あなただけに特別待遇の条件で...』というセリフは、これまでにも何度も聞いているので、それがほとんどの人に同じく言っているセールストークである事は、先刻ご承知なのですよ。

こちらとしても、ポイント買い増しの案件には乗れない理由と、それに加えた大きな疑問点があるのでした。

 

マリオットは、2018年頃に、ワイキキに新物件としてのタイムシェアコンドミニアム建設計画を発表しました。その当時の計画では、2022年にはオープン営業するという発表だったのですが、2022年も残すところ4か月間となった今日でも、その建設予定地では何の工事も行われておらず、廃墟となった旧ナイキタウンビルのままです。

マリオットは、この物件が建つという事を大々的に宣伝して、すでに多くのポイントを販売し、ポイントオーナーを増やしているのですよ。

この事について、今回の説明会で担当者に尋ねたところ、その答えは相変わらずの引き延ばし作戦で、『今年の10月1日に工事が始まります! 絶対です!』というものでした。

やれやれ、やっと建設工事が始まるのか。・・・と、信じても良いのでしょうかねぇ?

第一に、建設工事を始めるためには、旧ナイキタウンビルの解体工事が必要です。そのナイキタウンビルは、現在も廃墟ビルとして建ったままになっているのですよ。

それに、例えば建設工事が始まったとしても、営業オープンはいつの事になるのでしょう?

そうしているうちにも、確たるユニット物件の所有者でもないポイントオーナーは増え続け、そのオーナーたちはコオリナ宿泊を希望するでしょう。

コオリナの部屋数は限られているし、そもそもに、コオリナをホームとして所有権を購入した旧オーナーの立場は、いったいぜんたいどうなるのでしょうか?

マリオットのシステムでは、ホームオーナーという立場が曖昧になってしまっているのです。

 

ハワイ州ではかつて、ホノルル鉄道の開通計画を発表し、その建設工事に着手しました。

その計画は、年月を経て度重なる建築工事の失敗と路線変更により縮小され、現在も尚開通の目途は立っていません。

私たちが2019年のハワイ滞在で聞いた話によると、『ホノルル鉄道の開通には、まだこの先に5年以上は必要だろう。』という事でしたが、2022年の今回滞在で聞いた話でも、『ホノルル鉄道の開通には、まだこの先に5年以上は必要だろう。』という事でした。

つまり、話は全然進展していないのです。

 

その当時に、マリオットが発表したのが、コオリナの第4棟建設計画でした。

その計画によると、コオリナのマリオットには2016年に新しいタイムシェアコンドミニアムが建設され、オープン営業する予定だったのですよ。

それが現在も、そのような物件は建っていません。それなのに、2020年の完売予定とはどういう事でしょう? ひょっとして、物件が無いのに販売だけを促進するために、ポイント制へ変更したんじゃないのか?

これはちょっと、かなりヤバい話です。

 

現在でも、コオリナステーションのカスタマーセンター内にあるコオリナリゾートエリアの立体模型には、マリオットコオリナの第4棟がはっきりと表示されています。

コオリナのマリオットバケーションクラブ・タイムシェアコンドミニアムの物件は、上の写真左の棟から、モアナタワーコナタワーナイアタワー~に続いて、赤丸で囲んであるタワーが第4棟なのです。

しかしながら、それは幻のタワーであり、新物件の建設は架空の話だったという事になります。

私はこれまでにも、この事実を『嘘の話』と厳しく表現して来ましたが、その根拠は、建設計画を公言発表していながら、その計画が遅れているとか、はたまた中止になったといった趣旨の説明はしていないからです。それは、話を有耶無耶にしようとしているとしか思えません。

いくらマリオットがインターバル社を吸収したとか、ウェスティングループやシェラトンも傘下に収めたなどと威張っても、この現状では口だけの三流企業でしょう。他企業と吸収合併する経営は、もしかすると経営困難で危ない橋を渡っているのかもしれません。

 

実際の物件はオアフ島内には建設されていないのに、マリオットのポイント価格はとんでもなく高いです。そして、年間の管理維持費も、急上昇の値上がりが続いています。

この上にポイントの買い増しをしたならば、年間の維持費も更に増える事になる訳で、そうなったら海外旅行に行く予算が無くなってしまいますよ。私たちの場合はね...。

アメリカのタイムシェア法でも、実際の物件が無いのにポイントを販売する事は違法と規定されており、もしもそういう営業をしたならば、詐欺罪に該当します。

しかしながら、そのポイントの根拠が、アメリカ本土の何処かに建っている物件の空き部屋に由来するとなると、理屈としては通用するのです。

結果的には、ただ単にアメリカ本土の何処かタイムシェア所有権をポイントにして、ハワイで販売しているだけ...という事ですね。

ハワイのコオリナが宿泊予約過剰となるのは当然で、それは予測出来ているはずです。

世界中のマリオットファンは、コオリナが美しい場所である事を知っているし、多くの人がコオリナに滞在したいと希望しているのです。マリオットは、それが最大の売りネタなのでしょう。

個人的には、ワイキキに新棟のタイムシェアコンドミニアムを建設するより、コオリナの第4棟建設を実現させてほしいですね。

 

とにもかくにも、コオリナリゾートエリアの環境は素晴らしいですよ。

もちろん私たちなら、ハワイだけが海外旅行だなんて考えはありません。従って、ハワイがどんなに素晴らしい場所でも、海外の一か所に移住するつもりは無いのです。

タイムシェアの所有は、世界中の高級リゾート地へのバケーション旅行を、低予算で可能にする事にあります。そしてそのシステムには、ホームはホームとしての所有権を持ちながらホーム以外の場所の利用も可能となる、論理的根拠に基づいた規則が望まれると思います。

同じタイムシェア所有権販売企業でも、ヒルトントマリオットの営業スタイルは大きく異なります。

私たちは、現在所有しているヒルトンとマリオットのタイムシェア権利について、それぞれ長男夫婦と次男夫婦の追加登記を済ませており、相続にも問題はありません。この後の人生は、末永くタイムシェア利用のバケーションを楽しみたいと切に願うばかりです。

しかしながら、タイムシェア利用にも、まだまだ課題は多く残されているのです。これからも物事を冷静に考え、各種情報については適切に判断していきたいと思っているところです。

 

ハワイはすでにアフターコロナ。

でも、この夏にはコロナ感染拡大国である日本からの渡航者も急増しており、最近の情報によると、日本の規定する入国者対策によって、帰国不能で難民状態になっている日本人も増えていると聞きます。

はてさて、私たちのハワイ滞在記は、いったいどのような展開になるのでしょうか?

今だから明かす! ふみ桃レンジャーの、2022年夏のハワイ旅行記。

公開オープンは、もうすぐですよ...。グラサンベル音譜