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流産の悲しみを アートで解きほぐす

流産経験のある公認心理師、アートワーク・セラピストの名田文子です。
流産の経験は、理解してもらいにくいものです。
今も心の傷が痛むのに、誰にも話せない。
そんなあなたに寄り添いたいと思います。

こんにちは。

アートワーク・セラピストの なだふみこ です。

流産、死産、新生児死などで赤ちゃんを亡くされた方の

サポートをさせて頂いています。

 

 

 

4月に入り、

 

アートセラピーの学びのため2年間仕事を休んでいた状況から一転し、

フルタイム勤務に復帰しました。

 

悠々自適の生活から、スケジュールが決まった毎日への転換は、なかなかしんどいですね。

 

さらに、もといた職場ではなく、異動もありましたので、
環境にも慣れない。

 

それに加えて、

この2年の間に、いろいろなやり方が大きく様変わりしていて、

 

まさに「浦島太郎」ってやつですね。

 

 

私の場合は、単に「仕事を休んでいた」というだけのことなのですが、

 

もしも、あなたが今、

流産や死産などの悲しいお別れを経験されたあとでの職場復帰

という状況にあるのなら、

 

本当につらい、苦しい日々を過ごしておられることでしょう。

 

 

例えていうなら、

ある日突然、残酷な異世界へ吹き飛ばされて、

 

心はそこに残っているのに

 

からだの方は、

現実世界に適応していかなければならないのですから・・・。

 

 

どうか、無理はしないでください。

 

というか、

無理はしないとしょうがない、というのが現実かもしれないんだけど、

 

どうか一人で抱え込まないでくださいね。

 

近くに、「しんどいよ」「つらいよ」と、気持ちを吐き出せる人はいますか?

 

その苦しさを、劇的に解決してあげることなんて、誰にもできないけど

 

そばにいて、話を聞く、そういう誰かがいれば、

 

日々が少し、らくになるはずです。

 

私でよければ、お話を聞きます。どうぞ声をかけてくださいね。

 

 

 

私は、言葉による傾聴だけでなく

アート表現活動を使って心に寄り添っていく

「アートセラピー」を学び、実践しています。

 

 

自分自身、新年度の波にアップアップしている状況ではありますが、

 

アートに関わっていると私は元気が出てくるので、

ぜひ、困ったときの「吐き出す相手」として

「アートワーク・セラピスト、なだふみこ」を

選択肢に入れてみてください。

 

お待ちしています。

 

 

 

 

こんにちは。

アートワーク・セラピストの なだふみこ です。

流産、死産、新生児死などで赤ちゃんを亡くされた方の

サポートをさせて頂いています。

 

 

 

しばらく、投稿が滞っていました。

お読みくださっている方、ありがとうございます。

 

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3月は締めくくりの季節。

 

私も大きな節目を迎えています。

 

アートセラピーのセラピストとしての学びのため

仕事を2年間休んで、

いくつかの施設で実習をさせていただいていたのですが

 

その2年間がもうすぐ終わります。

 

 

それで、

定期的にお会いしてきたクライアントさんたちとのセッションも

任期満了となります。

 

 

今月はあちらこちらでお別れのご挨拶をしていて

 

「残念です」とか「また機会があればお願いします」とか

嬉しいお声をいただいて

後ろ髪を引かれるような気持ちになっています。

 

 

とりわけ

個人カウンセリングのクライアントさんとは

お会いする頻度も

内容の濃さも特別でしたし

 

 

未解決の課題も見えてきている中での終結は、

申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

 

でも、

これが人生なんだよな…とも思います。

 

「完璧にやりきった」とは言えなくても

進んでいくしかない。

 

 

 

そして

すべてを自分がやりきる必要はないのかもしれない

とも思います。

 

 

誰かにバトンを渡して引き継いでいく

 

そして

世界の、宇宙のつながりの中で

人生が紡がれていく

 

そういうものなのかもしれないなあとも思っています。

 

 

ほんとうに

皆さん、どうぞお元気で、お幸せに

と祈りながら

お別れの季節を過ごしています。

 

 

最後までお読みくださって

ありがとうございました。

皆様の今日が、穏やかで優しいものでありますように。

 

 

 

こんにちは。

アートワーク・セラピストの なだふみこ です。

流産、死産、新生児死などで赤ちゃんを亡くされた方の

サポートをさせて頂いています。

 

 

1月17日。

昨日は、神戸に暮らす私にとっては特別な日でした。

 

昨日の朝は、

近所のお寺の鐘が、

5時46分から響き始めました。

阪神淡路大震災発生の時刻です。

 

 

 

何ごともない、普通の朝。

 

前日のタイマーをセットしておいた炊飯器で

普通にご飯が炊けていて

 

お湯を沸かしてお茶を飲んだりして

 

そんな、昨日と変わらない、

あたりまえの朝。

 

あたりまえの、普通の生活が、

普通に続いていく

 

それって、本当に素晴らしいことですね。

 

1月17日は、

そのことを改めて心に刻む日になっています。

 

 

あの朝

私は西宮市の実家で

脚の長いハイベッドの上で絶叫マシンのように揺られ

「このベッド、こけたらかなり痛いことになるよな」

というようなことを考えていました。

 

幸い、家族全員、怪我もなく無事でしたが

 

姉が寝ていた付近には

重たいブラウン管テレビが落下していました。

テレビが頭に直撃していたなら、

無事ではなかったでしょう。

 

 

聞けば

前夜は、布団を敷く位置をいつもとは少しずらしたんだそうです。

 

何気ないその位置変更が生死を分けた

不思議な出来事でした。

 

 

いのちは

たくさんの偶然の積み重ねによって成り立っているんですね。

 

 

28年たっても

今なお心の傷が癒えない方も多くおられると思います。

なぜあの人は亡くなり

なぜ私は生かされたのかと

生きていることに罪悪感を覚える人もいる。

 

 

なぜなのか・・・それは永遠の謎です。

 

 

でも、きっと

生かされた私たちには

何か、この世でなすべきことがあるんだろうと思っています。

 

 

そして

その「なすべきこと」のひとつが

「普通の日々を、普通に生きていく」ということ。

 

 

あなたの今日が

どうか、普通の幸せで満たされたものでありますように。

 

 

 

 

 

こんにちは。

アートワーク・セラピストの なだふみこ です。

流産、死産、新生児死などで赤ちゃんを亡くされた方の

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久しぶりの投稿になります。

 

11月、12月は、

「どうしてこんなことになっちゃったのかな」と頭を抱えるほど、

忙しかったのです・・・。

 

その話はまたいずれ、ということで、

今日はお勧めの本のご紹介をしようと思います。

 

フランスの小説、「三つ編み」です。

 

 

帯には

  「フランスで100万部

  「女の生き辛さ」わかる小説」

  共感の声、続々!

というような言葉が並んでいたそのとおり、

 

 

ほんとに、大切な、

絶望と希望が混ざり合った、素晴らしい小説でした。

 

 

3つの国の3人の女性の物語が同時進行していくのですが

全く別々の彼女たちの人生が

最後になって繋がります。

 

 

彼女たちの人生は

それぞれに、この先も苦難が続いていくんだろうし

手放しのハッピーエンドではない。

だけど、

とても暖かいものが、じんわりと心に染みるんです。

 

 

「うん、私も」と、何か、仲間を得たような気持ちになりました。

 

 

 

フィクションなんだけど

架空の人とは思えなくて

 

 

世界中の、この人、あの人のことを

「どうか幸せになって」

と祈るような思いが

胸に広がりました。

 

 

途中は、読むのがシンドイ部分もありますが

最後まで読めば

必ず、何か、扉が開くような感覚を得ることができます。

 

 

今、悲しみの中にあるあなたにも

女性として

心がつながる経験になる本だと思います。

 

ぜひ、手に取ってみてください。

 

 

 

こんにちは。

アートワーク・セラピストの なだふみこ です。

流産、死産、新生児死などで赤ちゃんを亡くされた方の

サポートをさせて頂いています。

 

 

「死者の日」という祭りをご存知ですか?

 

アニメ映画「リメンバー・ミー」で広く知られるようになった

メキシコの祭日です。

 

 

亡くなった家族、先祖の霊が帰ってくる日として

大事にされている行事だということなので

 

 

日本で言うと、お盆にあたるものといえるでしょう。

 

 

ただ、メキシコの人の国民性でしょうか、

故人をしのぶといっても

もの悲しさよりも、

 

 

むしろ生きる喜びや、

先祖から受け継いだいのちや絆への感謝

といったポジティブな面が

前面に出ているように感じます。

 

・・・・・・・・・

 

さて、その「死者の日」にちなみ

11月は、

いくつかの施設で開催しているアートセラピーのワークを

「シュガースカル」

と題して行う計画にしています。

 

 

「シュガースカル」というのは、

「死者の日」に飾られる、頭蓋骨型の砂糖菓子です。

 

この写真は無料写真サイト「写真AC]からいただきました。

 

 

華やかに飾られた祭壇の上に

シュガースカルが乗っているんですけど

ちょっと、見えにくいかなー。

 

 

実際に砂糖で作るのは、私の手には負えませんので

今回のアートワークでは紙媒体で。

 

シンプルなテンプレートに、

色を塗ったり、シールを貼ったりして

デコレーションすることにしました。

 

 

こちらは私の試作品。

不気味でしかない髑髏が

色や飾りを加えることで

明るく、コミカルなものに変わっていくのが

なかなか楽しいです。

 

こっちは、

目が、ちょっとヤラシイ感じになっちゃいました。

 

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実は、このワークは

DV被害者へのアートセラピーについて書かれた論文で紹介されていたものをヒントに、計画しました。

 

 

その論文では、

「このワークの目的は

悲惨なもの、醜いものを、

美しいものに変えること」 だと

紹介されていました。

 

 

「物事をポジティブに見ていきましょうよ」などと

意識改革を強いるのではなくて

 

 

無理のない体験をすることで

いつしか心の方向が変わっていく。

 

アートには、そんな力があります。

 

 

 

 

このブログは

赤ちゃんと悲しいお別れをしなくてはならなかった方を思いながら書いています。

 

 

悲しい気持ちを切り替えましょうなんて

そんな無茶なことは、言えません。

 

 

充分に悲しむことは

喪の作業として、とても大切だと思っています。

 

 

でも、もしかすると、

メキシコの人たちのように

悲しみに変化を作り出す

そんな時間を持ってみることが

役に立つかもしれません。

 

 

もし、やってみたいなと思われたら

このワークのテンプレート、

お分けすることができますので

 

ぜひお問い合わせくださいね。