阪神淡路大震災に思う:普通に朝が来る幸せ | 流産の悲しみを アートで解きほぐす

流産の悲しみを アートで解きほぐす

流産経験のある公認心理師、アートワーク・セラピストの名田文子です。
流産の経験は、理解してもらいにくいものです。
今も心の傷が痛むのに、誰にも話せない。
そんなあなたに寄り添いたいと思います。

こんにちは。

アートワーク・セラピストの なだふみこ です。

流産、死産、新生児死などで赤ちゃんを亡くされた方の

サポートをさせて頂いています。

 

 

1月17日。

昨日は、神戸に暮らす私にとっては特別な日でした。

 

昨日の朝は、

近所のお寺の鐘が、

5時46分から響き始めました。

阪神淡路大震災発生の時刻です。

 

 

 

何ごともない、普通の朝。

 

前日のタイマーをセットしておいた炊飯器で

普通にご飯が炊けていて

 

お湯を沸かしてお茶を飲んだりして

 

そんな、昨日と変わらない、

あたりまえの朝。

 

あたりまえの、普通の生活が、

普通に続いていく

 

それって、本当に素晴らしいことですね。

 

1月17日は、

そのことを改めて心に刻む日になっています。

 

 

あの朝

私は西宮市の実家で

脚の長いハイベッドの上で絶叫マシンのように揺られ

「このベッド、こけたらかなり痛いことになるよな」

というようなことを考えていました。

 

幸い、家族全員、怪我もなく無事でしたが

 

姉が寝ていた付近には

重たいブラウン管テレビが落下していました。

テレビが頭に直撃していたなら、

無事ではなかったでしょう。

 

 

聞けば

前夜は、布団を敷く位置をいつもとは少しずらしたんだそうです。

 

何気ないその位置変更が生死を分けた

不思議な出来事でした。

 

 

いのちは

たくさんの偶然の積み重ねによって成り立っているんですね。

 

 

28年たっても

今なお心の傷が癒えない方も多くおられると思います。

なぜあの人は亡くなり

なぜ私は生かされたのかと

生きていることに罪悪感を覚える人もいる。

 

 

なぜなのか・・・それは永遠の謎です。

 

 

でも、きっと

生かされた私たちには

何か、この世でなすべきことがあるんだろうと思っています。

 

 

そして

その「なすべきこと」のひとつが

「普通の日々を、普通に生きていく」ということ。

 

 

あなたの今日が

どうか、普通の幸せで満たされたものでありますように。