前回の話で活性酸素の発生を抑えて健康的な身体を維持するというお話をしました!

 

睡眠・食事・運動などをうまく管理してということだったのですが、今回はその中でも食事についてを中心に考えていこうと思います。

 

食べ物の中でも抗酸化成分を含む食品を摂ることが大事になります。

この図にあるように
ビタミンC・E、βカロテンやリコピン、ポリフェノールなどが、抗酸化成分としてよく知られています。
これらの食品を食事の中に取り入れていくと体の酸化を抑えてくれるのです。

本来、「ビタミン」「ミネラル」などの栄養素はできるだけ自然で新鮮な旬の食材を使った、バランスの取れた食事によって摂取するのが正しいあり方です。

 

でも、時間に追われる現代の生活では、
「バランスの取れた食生活」すら継続するのは難しく、食事だけから十分な栄養素を摂取することは、とても難しい状態です。
 

さらに、50年前の野菜と今の野菜では、含まれる栄養価は大きく低下していて、現代の食材だけから
ビタミンやミネラルを補給しようとすると、かえってカロリー過多になってしまう危険性もあります。

そこで、ビタミンミネラルを効率よく摂取するサポートとして、食生活のアンバランスを整えるために、
サプリメント(栄養補助食品)摂取の考え方があるのです。

サプリメントについてはとても言いたいことがあるのですが、今回は我慢して、また別の機会にお話しようと思います。

 

逆に酸化しやすい食べ物には、よく甘い物、揚げ物に注意!とか聞いたことがあるかと思います。

 

トランス脂肪酸」という言葉は聞いたことがありますか?

少し前に、「マーガリンが体によくない」と話題になったことがありましたが、その理由が、「トランス脂肪酸」です。

 

「トランス脂肪酸」とは、常温で液体の油を半固体や固体に加工する途中で生成される脂肪酸で、自然界には存在しないもので、炎症を引き起こす仲介物質を増やし、慢性炎症のもとになります。

そして、トランス脂肪酸を多く摂り過ぎている人は、肥満や糖尿、さらには心臓病を起こしやすいことがわかっています。

 

最近では、トランス脂肪酸を含まないマーガリンも出てきていますが、多くのマーガリンには数%から十数%、トランス脂肪酸が含まれています。そのほか、レトルト食品やインスタント食品、スナック菓子、菓子パン、焼き菓子などが、トランス脂肪酸を多く含む食品です。

原材料名をチェックして、「マーガリン」や「ショートニング」「ファットスプレッド」、あるいは「加工油脂」と書かれていれば、トランス脂肪酸が入っていると考えて間違いないかと!

 

とは言え、美味しいものがたくさん含まれているので、「食べないでー」と言えない食品はたくさんあるんですけどね!

私の場合は食べてしまったら、次はなるべく間を空けて決めていて、実行しています。

なかなかゼロにはできないですし、やっぱりおいしいものはやめられないですからね(笑)

 

酸化した油はNG!

もうひとつ、なるべく避けてほしいのが「過酸化脂質」です。空気中の「活性酸素」によって酸化された脂質のこと。

「過酸化脂質」が体内に入ると、細胞を傷つけ、体内の活性酸素も増やし、炎症をつくりだします。

揚げてから時間の経った揚げ物、使いまわしの揚げ油、スナック菓子、インスタント食品などは、「過談化脂質」を多く含む食品の代表です。

体をくすぶらせるもとなので、できる限り、避けてほしい食べ物になります。

 

食事だけでも酸化に関係したことはたくさんあるのですが、この酸化が体の中で進んでいくと、さらに炎症を起こしていきます。

酸化と炎症は密接な関係があるので、次回はこの「炎症」についてお話したいと思います。

 

 

関連記事一覧