皆さんは酸素と聞いてどんなイメージを持っているでしょうか?
 

私の場合は火を使うときになくてはならない元素、水をつくる原子、とかが頭に浮かんできました。
 

この酸素、人間が生きるためには絶対に必要な元素の一つです。
人間は生きるために必要なことが二つあります。

 


一つ目は、外部から有機物を取り込むこと、つまり食べ物を食べるということです。
 

二つ目は酸素を吸うことで、この二つの条件をどちらも満たさなければ生きていくことはできません。
食べ物だけ食べても空気がないと生きられないし、逆に空気だけ吸っていても
食べ物を食べないと生きていけません。


この二つには深い関係性があり、私たちは食事をしても有機物を細胞の中に取り込み、細胞の中で有機物からエネルギーを取り出すのですが、
このエネルギーを取り出す反応に必要なのが「酸素」なのです。

酸素は肺から、そして有機物は腸から吸収され、血液によって体内に運ばれます。
この時ポンプの役目となる心臓から血管を通して全身の細胞に届けられます。

そして細胞の中にある小さな器官であるミトコンドリアで、ATPと呼ばれるエネルギーを作り出します。

 


例えば物を燃やすと二酸化炭素、そしてが発生します。
この熱が人間の体内で言う、ATPにあたるエネルギーと考えてください。
このエネルギーを作り続ける事で、人間は生きることができるのです。

酸素についてもっと掘り下げていきます。
現在私たちがすんでいるこの地球は46億年前に誕生したといわれています。
生まれたばかりの地球の大気は二酸化炭素と水蒸気でできていたとのことです。
このころの酸素は猛毒であり、活性酸素を無毒化する能力がなかった多くの生物は
生きられなかった時代です。


そして38億年前にシアノバクテリアが誕生しました。
このシアノバクテリアというのは光合成により酸素を発生させることができる、原核生物で25億年ごろから地球上で大繁殖して、現在の酸素濃度を作ったとされています。

次に20億年前に人を含むすべての真核生物の祖先が、酸素を用いてエネルギーを作る細菌を外部から細胞内に取り込み、その細菌がミトコンドリアになったのです。
細胞内共生説という考え方です


余談ですがこの共生という言葉では他に腸内細菌もそうですね!
すみよい環境を細菌に与え、ギブアンドテイクの関係性を築く、生きるためにヒトは
さまざまな手段で、細菌レベルでさえも生きる選択をしているんだと感動しますね!

このタイミングがずれていたら、もしかしたら生命は誕生していなかった可能性もあるんですね!

 

 

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