今日は酸素のお話の続きからです。

 

まず、人間の体の構成から見ていきますね。

成人の体の約60~65%は水でできています水はH2Oなので
そりゃ水素酸素は多いですよね。
 

数としては水素原子のほうが多いですが、酸素原子の質量は水素原子の約16倍あるので、人間の体は酸素65%・炭素18%・水素10%・窒素3%・カルシウム、リンで2%となり、合計98%の成分で構成されており、残り2%が微量元素といわれるミネラルになります。

酸素は呼吸やエネルギーを作るだけでなく、体を作るうえでも欠かせない存在ということですね。
いろんな物質と反応しやすいので、酸素はいいことばかりではなく
時に厄介なものに変化することもあります。  それは酸化です


リンゴを切ると切り口から赤茶けて変色しますよね!
これは細胞が酸化し、遺伝子が傷つき変異したり死滅したりする現象です。
人間は鉄のように赤くさび付くことはないのですが、
 

老化や生活習慣病など様々な病気や症状が引き起こされます。
この原因となるのが皆さんも聞いたことはあるかと思います、活性酸素です。
ここで誤解しないでほしいのは、活性酸素がすべて毒であるというわけではないんです。
 

活性酸素はヒトの免疫機能などにおいて欠かせない役割を果たしています。


呼吸により体内に取り込まれた酸素(O)は、その大半は水素(H)と結合して水(H2O)になります。
ただ、素直に水にならないものも出てきます。
酸素分子は電子1個を余分に取り込んで「スーパーオキシド」という物質になったり、
さらに水素を余分に結合して「過酸化水素」(H2O2)という物質になったり、
さらには、過酸化水素が2つに分解された「ヒドロオキシラジカル」という物質になったりします。
これらの体内で変質した酸素は「活性酸素」と呼ばれています。
ここで言う「活性」とは、より不安定で、より強い酸化作用を持つ状態のことです。
つまり、活性酸素になると、その他の物質と結合して酸化する働きが強くなります

【良い働き】では「免疫機能」の一部を担当しています。血液中の白血球で、
体内に侵入したウィルスや細菌を攻撃するための武器として使われます。
また、日々体内で発生する「がん細胞」を攻撃・破壊してくれます。
体内で余った水素と結合して水にする働きもしています。


【悪い働き】ではこの図に書いているように紫外線、ストレス、食生活の乱れなどで
「敵」の攻撃に使われる活性酸素も、大量に発生しすぎると、
今度は味方まで攻撃し始めます

体内の正常な細胞まで酸化してしまうことで、身体にさまざまな悪影響を及ぼします。
動脈硬化、糖尿病、がんなどの生活習慣病、白髪、シミ、シワなどの老化現象
活性酸素は体内のあらゆる場所にダメージを与えさまざまな組織の機能が低下することにより、
総合的に病気の状態が作り出されることもあります。

なので身体を健康に保つこともはとても重要になります。
実は、私達の身体には、活性酸素の発生を抑えたり、
活性酸素によるダメージを軽減させたりする機能もあります。
身体が不健康な状態だと、このような機能もうまく働きません。
睡眠・食事・運動などをうまく管理して、健康的な身体を維持することが必要です。

活性酸素とうまく付き合うことで健康な生活を持続させたいものですね!
 

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