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課題図書をもとに書くリブリオエッセイ。
2月の課題図書は「親子留学のすすめ」
今回の課題本の著者は、ふみサロでご一緒している添田衣織さん。
【高校受験は恋愛のようだ。僕はあの高校に恋してるみたい。】
中学1年の時、勉強嫌いだから高校は行きたくないと言っていた我が家の末っ子次男。
話し合い、彼の性格を考えたうえで受験校を決めたのが中2の時。
中3の春には私が勧めた高校を受験するつもりだった彼。
それが突然、自分でちゃんと考えて探したいと言い出し、それならそのほうが断然いいと、
あれこれ違う学校も見て検討。その中で中学校から持って帰ってきた進学関係の1枚のチラシが、
彼の未来を大きく動かした。
【地域みらい留学―公立高校における、もう一つの選択肢】
住む場所を変えることで、出会う人が変わる。学ぶ場所を変えると世界が新しくなる。
海外に行くだけが留学じゃない。都道府県の枠を越えて地域の学校に入学する。
北海道から沖縄まで日本の各地域にある全国区募集している公立高校との出会いの場。
ここで、次男にとって運命的な高校と出会ったあの日の会話は忘れられない。
「高校受験は恋愛のようだ。僕はあの高校に恋してるみたい。まだよく知りもしないのに」
恋をした!?
「片想いを実らすためには、相手をよく知って好きな相手に選ばれる自分になるよう努力が必要。
高校受験もそれと同じかも。誰もが良いと言ってるイケメン、可愛い子が、
自分にとって良いかどうかはわからない。人の意見で恋人を選ぶんじゃなくて、
ちゃんと自分が選んで決めなきゃね。自分が相手を好きになって、お付き合いしたいから努力する。
それと受験勉強も一緒だよね!」
高校受験と恋愛が一緒とは!!衝撃。
中3の夏うちから8時間以上かけて一緒に見学に行った農業高校。
志望校をそこひとつに絞って他は受けないと決めた彼。
あんなに勉強嫌いだったのに、やる気を出し無事に合格。
昨年春の入学式では新入生代表挨拶に選ばれた。
入学して最初の三者面談の時、
「昨年夏の高校見学時のキミを見て、ああ、こういう子にうちの学校は来て欲しい。そう思ったんだよ」
担任の先生にそう言ってもらっていた。
両想いだったんだね。恋が実ってよかった。
夏休み冬休み……帰ってくるたびに逞しくなる姿が眩しい。
もうじき2年目の春がくる。
(エッセイ ここまで)
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