映画「シャッターアイランド」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

1954年

アメリカには特殊な精神病施設が存在していました。

その施設、アッシュクリフ病院は、外部との交通が極めて不便なシャッター・アイランドという孤島に建てられていました。

連邦保安官テディ・ダニエルズとその相棒チャック・オールは、このアッシュクリフ病院を訪れます。

彼らの目的は、病棟から失踪したレイチェル・ソランドという女性を捜索することでした。

 

一つの目的

レイチェルは自分の子供を殺し、その死体に食事を与えるという衝撃的な背景を持ち、この施設に入院していたのです。

テディは早速捜査を開始します。

レイチェルの担当医シーアンが、レイチェルの失踪と同時期に島を離れたことが判明し、テディはシーアン医師が事件に関与していると考えます。

実はテディにはもう一つの目的がありました。

彼の妻を殺した放火魔レディスがアッシュクリフ病院にいるという情報を掴んでいたのです。

 

アッシュクリフ病院の医師

テディは密かにレディスの情報を探りますが、誰もその存在について口を割りませんでした。

さらに調査を進める中で、テディはこの施設でロボトミー手術が実験的に行われていることを知ります。

ロボトミー手術は脳の前頭葉を切除することで性格を改善するという新しい治療法でした。

驚くべきことに、ジョージ・ノイスという人物がテディに「レディスはお前だ」と告げます。

当然テディはそれを信じません。

その後、テディは隠れているレイチェルを発見します。

しかし、レイチェルはこの病院の患者ではなく、ロボトミー手術に反対したために追われているアッシュクリフ病院の医師であると主張します。

 

事実に気付いた

テディはアッシュクリフの院長コーリー医師に面会します。

コーリーはテディに驚くべき真実を告げます。テディは連邦保安官ではなく、この病院の患者の一人だったのです。

テディは第二次世界大戦の経験で精神を病んでしまい、その結果、妻が鬱病に陥り、自分の子供を手にかけるという悲劇を引き起こしました。

妻の願いで彼女を殺したテディは、完全に精神を崩壊させてしまいました。

寛解と悪化を繰り返すテディの状態を見たコーリーは、テディにロボトミー手術を施すことを決めます。

テディはコーリーの話を聞き、一時的に現実を認識しましたが、自分の過去に耐えられず、意図的に治っていないふりをしてロボトミー手術を受けるように仕向けました。

この事実に気付いたのはシーアン医師だけでした。

シーアンは複雑な気持ちで手術に向かうテディを見送るのでした。