タウンニュース秦野版2023年1月6日の意見広告に思う~市議会の姿勢 | 地方政治の未来を創る 秦野市議会議員  古木勝久

タウンニュース秦野版2023年1月6日の意見広告に思う~市議会の姿勢

 

 

市民グループから今朝のタウンニュース秦野版に「意見広告」が出されました。

 

いきさつが複雑ですから簡単にご説明します。

 

この問題は昨年6月定例月会議の、18名の議員による「決議」(下記参照)に端を発しています。

 

この決議に対して、同年8月8日に秦野住みよいまちづくり協議会から「要望書」が議会に提出されました。

 

議会は9月8日の代表者会議において、主に「前例がない」という理由などで「回答をしない」との結論を下しました。

 

今回の「意見広告」は、これら一連の秦野市議会に対する「異議申し立て」と受けとめました。


開かれた議会と二元代表制はどこに?!
秦野市議会として、市民から要望が寄せられた場合、すべてに回答することは難しい項目があったかもしれません。

 

しかし「要望書」には確認事項や質問、提案などを含めて、およそ11項目ありました。答えられる項目もあったと思います。

 

例えば市長への市民の意見などでは、匿名や出所が曖昧なもの、公序良俗に反する内容を除き、市民の声が無視されることなく、ほとんど回答されています。

 

代表者会議では「前例がない」という意見が多数を占めていましたが、この先、前例がない問題が起こるのが実社会であり、想定外は世の常ではないでしょうか。

 

件(くだん)の議会の回答は社会通念に逸脱し、全く硬直した考え方であり理由になっていません。

 

少なくても「前例がない」ではなく、丁寧な説明があっても良かったのではないかと思います。

 

従来、常に秦野市議会が求めてきた「開かれた議会」にも逆行してしまいます。「要望書」の如何に関わらず、正々堂々と回答をすべきだったのではないかと思いました。

 

今一度、市民への対応については基本原則である二元代表制に立ち返っていただきたいと思います。


☆2022年8月17日代表者会議「戸川土地区画整理事業に関する議会決議について」の要望
https://ameblo.jp/fullpowerkfofp/entry-12759462682.html
 

☆2022年9月2日代表者会議&議会運営委員会
https://ameblo.jp/fullpowerkfofp/entry-12762247216.html

☆2022年9月8日代表者会議の見解~市民グループへは無回答?!
https://ameblo.jp/fullpowerkfofp/entry-12763484689.html

◇決議に反対した私の理由


議会の決議の中身がいささか「勇み足」と判断して反対しました。

 

この対象エリアは、基本となる土地区画整理法の「アミ」がかかっていません。

 

民意を考慮しないで政治が介入して強制力を行使することは問題があり、政治の逸脱と判断して反対しました。

 

どこかの国家体制ならばいざしらず、日本は法治国家であります。まずは、手続きや手順に基づいた合意形成が求められるのではないでしょうか。

 

民間主導の区画整理事業で政治が介入することは本市では初めて、おそらく全国でも稀ではないでしょうか。


◇「要望書」に関する代表者会議での「無所属の会」の考え方


(1) 前例のない「決議」に対する疑問に丁寧に答えることが「決議」の提案理由にある「準備組合への支援」にも繋がると考えます。

 

(2)相互が誤解をしないためにも可能な限り対面による意見交換をすることが必要です。

 

(3)議会局が「要望書」を受けたのは8月8日、おおよそ1か月。スピード感を持って、真摯に結論を出していただきたい。


代表者会議では(1)~(3)を提言しました。しかし「議会は回答をしない」という結論が下されました。

 

 

◇参考 賛成多数で可決した決議