『みすず』6月号 | 古本屋へGO!

古本屋へGO!

古本屋でのちょっと得した話や本をさがしまわったときのエピソードなどを中心に書きます。他にはフリーペーパーやPR誌の紹介など,本や雑誌に関わるささやかな日常を書いていきたいと思っています。

みすず書房のPR誌です。

言語学者,外山滋比古氏の連載エッセイが日本の文化系の学会での独創性のなさや閉鎖性を指摘していて興味深いです。確かに日本でしか通用しないというのは国際化からみてもまずい感じがします。

今号はカナダのジャーナリスト,ナオミ・クラインが新著『ショック・ドクトリン』を中心に語ったインタビューが興味をひきました。

「ショック・ドクトリン」とは戦争やテロ,自然災害といった大規模のショックで人々の心に隙ができたときをねらって政治や経済の大きな改革を行うというやり方だそうです。市場原理主義を主張して大規模な民営化を導入するという風に。

インタビューとはいえ,アメリカの経済や政治の裏側に存在した学者や学説といったものをあぶりだしていて読み応えがあります。ガルブレイスやミルトン・フリードマンなど知っている名前も出てきていました。

彼女の過去の著作も『ブランドなんか,いらない』とか『貧困と不正を産む資本主義を潰せ』とかセンセーショナルなタイトルです。この2冊は,はまの出版から邦訳が出ているようです。新著の方も翻訳を出してほしいものです。