岩波書店のPR誌です。
今号は面白かったエッセイが2つ。
1つめは植物学者,塚谷裕一氏の「裏しかない葉と広重の錦絵」。広重の「堀切の花菖蒲」の絵を見て,その絵に描かれた葉の不自然さから,絵の構図を変えたために葦を急遽花菖蒲に仕立てたためではないかという仮説に至るまでが述べられています。
植物学者ならではの視点に脱帽です。
もう1つは作家,片岡義男氏の連載「散歩して迷子になる」です。前号の続きとなる内容でした。
少年時代に表紙のないペイパーバックをもらった片岡氏が50年以上たってからオンライン古書店で表紙付きのものを入手するまでが描かれていてわくわくします。
ひとつのものにはまると,そのいろいろなバージョンを手に入れたくなる気持ち,わかります。