ちなみに稽古風景はこんな感じ。
※冒頭30分は開場時間。
『未開の議場』は2014年の初演(舞台)を観て、いつか絶対やりたい…!!と惚れ込んだ作品。
残念ながら今回も出演は叶わなかったけれど、スタッフとして携われてシアワセでした。
改めて大好きだー!と思ったのでアーカイブ是非観てください。そして宜しければチャンネル登録も。
脚本・演出の北川さん、プロデューサーの大石くんの馬力がとにかく凄まじくて。
3月末に外出自粛要請が出て暗雲が立ち込めてから、この企画が実現するまで僅か3週間!
そして英語字幕の準備・稽古まで僅か2週間!
尊敬してやまないスピード感でした。
大石プロデューサーのインタビューはコチラ
出演者陣も豪華で、俳優としての現場での姿勢・立ち振る舞いが皆様素晴らしく、先輩方の背中を見て学ばせていただきました。
何よりも3月末から突然奪われた演劇の場に、オンラインながらも戻れたことがシアワセでした。
稽古初日は『ああ、稽古してるなあ…』って何だか感動してしまいました。
本番前の気合入れの様子。
今回初めましての方は、実際にオフラインで会うことなく千穐楽を迎えました。
この情勢が終わったら、きっとみんなで集まって美味しいお酒を飲めますように。
②Online Impro Festival〜フルレンスインプロ〜
5/1(金)20時〜@オンライン
私はカフェの常連みちるさん。
バツイチのマスターに恋するブルジョワ嬢。
マスターが事故で亡くなり、息子と引き続きカフェを経営していくことを決意するラストシーンは、うわ!降りてきたわ!みたいな不思議な体験でした。
③エリィジャパン
『一人芝居祭4 〜人生最高の一日〜』出演
こちらは5分の一人芝居作品×4人分が1セットとなった動画作品。
昨年のモノローグ演劇祭以来、脚本・演出も自分で挑戦しました。
『Last Breakfast』
突然死んでしまった女が5分だけ現世に戻って朝ごはんを食べるお話。
せっかく創ったので、いつかオフラインでも上演してみたいな。
モノローグ演劇祭で作り溜めた作品たちもあるので、そのうち小作品集公演をやろうと企んでます。
④セカンドサークルライブ
5/26(火)@オンライン
1年前に事故で彼氏を亡くしたあかねの前に彼氏の霊が?!
墓場から始まる、コミカルでハートフルな1時間弱のファンタジーでした。
生前に彼氏・ケンジが親友のメンヘラみいちゃんと二股かけていたことが判明して大騒ぎしたり。
あかねにフラれた婚活難民・田中さんから突然再アプローチされたり。
霊体ケンジへの復讐を目論むあかねの力になってくれるエセ占い師ばんじゃくさんが胡散臭かったり。
5人の歯車がガチッと噛み合って、面白い方向にお話が転がっていった感触がありました。
1ヶ月みっちり稽古を積んだ成果が出たのではないかなと。
アーカイブはコチラ
即興のお芝居観たこと無い方にこそ!ゼヒ観ていただきたいです。
宜しければカンパのご協力をお願いします><
カンパはコチラ
他にも子どもミュージカルSKYのオンラインレッスンをしたり。
人形劇の動画をYouTubeにアップロードしてみたり。
オンラインインプロワークショップに参加させてもらったり。
オフラインで、劇場で、稽古場で、お客様や仲間と会える日を心待ちにしながら。
今できることを楽しんで過ごせた日々。
オンラインだからこそ出会えた人たちもたくさん。ご縁に感謝。
また緊急な事態にならないように気を配りつつ、新たなる日常を手に入れてゆけますように。
それにしても一人芝居というのは難しい。僕はなんといっても俳優同志の関係性/その変容を見せるのが演劇だと信じているので、たった一人で舞台に立つことが果たして演劇と言えるのか、未だに疑問が残っている。一人芝居はサッカーより演劇から遠いんじゃないだろうか。それを、どう演出していくか。
普段のお芝居でもそうだが、一人芝居では尚更注意しなければいけないこととして、台詞の対象を明確にする/焦点を絞る、ということが挙げられるだろう。一人芝居は「観客」を対象とする瞬間が多い。だが、観客はともすれば興味を失い、理解を拒絶する、すごく厄介な「共演者」なのだ。
だから、観客といかに関係を結べるか? 観客の側に委ねられている部分はともかくとして、俳優が観客を見失うことなく、しっかりと焦点を合わせていなければいけない。対象として、関わり合わなければならない。
ところで、台詞が独り言ではなく、しっかり相手への関わりを持った台詞として機能する、とは一体どういうことだろうか? リアリズム的に言えば、台詞が台詞であるためには、対象と葛藤が必要だ。対象とは台詞を聞いてくれる人間のこと。葛藤とは、目的/動機とそれを阻害する障害との緊張関係のこと。
僕は稽古場でしばしば「台詞を唄わないで」ということを指摘する。唄ってしまう、とは台詞に節をつけたりして、発音/発話の仕方を音で記憶してしまうこと。記憶された台詞の響き、音階、つまり言い方、を再現することは演技じゃない。気持ちよく唄えていても、対象と葛藤が無ければ台詞じゃない。
一人芝居では簡単に台詞が関係性から剥がれ落ち、独り言に堕してしまい、ただの呟きになってしまったり、あるいは、言っていて楽しいだけの呪文、唄のようになってしまう。唄ってしまっては台詞は、真実味を持ち得ない。
たとえばシンプルな台詞、「洗濯物。」というのがあったとしよう。これを単に発音すればただの名詞だ。しりとりに出てきたのかもしれない。ここに状況を加えてみよう。たとえば、朝に妻が夫に対して「畳んでおいて」と頼んだ洗濯物が夜まで放置されていたとしたら、この台詞は「命令」かもしれない。
妻の台詞「洗濯物。」には、頼んでおいたことをやってくれていない夫への怒り/抗議の意味が込められるかもしれないし、お願い/懇願、あるいは自分がやれないことへのお詫びの気持ちが込められるかもしれない。問題は状況への想像力であり、関係性への想像力だ。
何が言いたいかと言えば、問題は「言い方」「発音のされ方」では決してない、ということ。たとえば妻が、何度も言っていたのにまたやっていない! という怒りを持っていたとしても、夫が会社で非常に苦しい思いをした日の夜だったら、言い方も変わるだろう。対象と葛藤を持つとは、そういう意味だ。
コミュニケーションは合わせ鏡のようなものだ。たとえ入念に状況や関係性を想像しても、この言い方だな、とひとりで発音を決めてしまったら、鏡はひとつしかない。違う。自分が持っている状況、思いを相手(対象)がどう受け止めるか? そこまで考えて初めて関係性というものが相互的になる。
相手が自分の発言をどう受け止めるか? どう思われるか? それを想像しつつ人は発言をするものだ。ちゃんと聞いていないと判断すれば、続く台詞は「ねえ、わかってるの?」になるかもしれないし、嫌な顔をされれば、「そっちも疲れてて悪いとは思うけどさ」になるかもしれない。
「洗濯物。」というシンプルな台詞にしても、その背後には、「私は言っておいたことが無視されて不満に思っている」「夫は私のその不満に気づいている」「夫が私の不満に気づいていることを、私も気づいている」という、複雑な前提が潜んでいるかもしれない。
俳優が台詞を発するためには、対象と葛藤(目的⇔障害)が無ければいけない。でも、それは決して止まっている概念ではない。人間の関係というものは、相互性の中でいつでも現在進行系で変化し続けるものなのだから。なので、双方が鏡を持っているだけでは退屈だ。それを合わせ鏡にするとよい。
鏡がひとつあるだけではそこに映る「像」は単純なものに過ぎない。だけど、合わせ鏡にした瞬間、その「像」は無限の複雑さを瞬時に獲得する。覗き込んだらぞっとするような無限の光の反復が、コミュニケーションにはいつも内在しているはずだ。その複雑さを演じてほしい。
言い換えれば、関係性を考える時には再帰性ってことを頭に入れておいてほしい、ということ。再帰性なんて聞き慣れない言葉だろうが意味は単純で、繰り返しを孕んでいる、ということ。つまり、「絵を描く男の絵」みたいな反復があるってこと。「私の怒りに気づいている夫、に気づいた私」みないな。
演技の経験が豊富で戯曲の読み方もわかっており、どういう状況、どういう流れでその台詞が発せられるかが十分に理解できていたとしても、目の前の相手に依存せずに発せられる台詞は活き活きしてこない。誰を、どう動かしたくていっているんだ? 何がそれを邪魔しているんだ? を見失わないように。
同期の堀菜穂とデュオを踊ります!
11月29日(金)14:00 / 19:00
11月30日(土)14:00 / 19:00
12月 1日(日)13:00 / 18:00
12月 2日(月)13:00
※全席自由席/ 当日精算
※上演時間は120分を予定しております
@ポケットスクエア/ 劇場MOMO
(中野駅 南口より 徒歩7分)
▼チケット料金
前売 ¥3,500/当日 ¥4,000
【割引各種】
ペア割:3,300円(お一人様の料金)
3名様以上:3,000円(お一人様の料金)
大学生:3,300円(受付にて学生証提示)
高校生:1,300円(受付にて学生証提示)
初回割 :3,300円
フライデーナイト割:3,000円
サンデーナイト割:3,300円
Antikame?には4回目の出演。
この団体の作品の特色は、モノローグ(一人語り)が多いこと。
会話のシーンもありますが、7〜8割方がモノローグ。
い、いつになったら人と人が言葉を交わすのかしら…?と不安になるくらい、とにかくモノローグ攻めで、独特な世界観があります。
*気になる方はゼヒ、過去公演のダイジェスト動画などを覗いてみてくださいませ。
『じくりじくりと蝕まれていく』(2018)
『なんども手をふる』(2017)
先日、モノローグ演劇祭という、1人5分以内で面白かった人が勝ち!という大会に参加させていただいてたのですが。
普通の会話に比べて、やはりモノローグは『人』が浮き彫りになるなあ、と改めて思いまして。
今回の個性豊かな出演者の面々が、時に淋しく、時に可笑しく、時に妖艶に、時に切なく、時に美しく、浮かび上がってくる作品に仕上がっていくような。
そんな気がしております。
今回私は、心身共になかなかシンドさのある役どころ。
でも役の背負うモノから目を逸らさず、向き合って、全力で心擦り減らしてゆこうと思います٩(๑`^´๑)!!
もしご興味持っていただけたら、劇場まで足をお運びいただけると嬉しい限りでございます!
宜しければゼヒ*
25(水)19:30
26(木)19:30
27(金)19:30
28(土)14:30/19:30
29(日)14:30/19:30
30(月)13:00/18:00
※上演時間は110分~120分を目標に製作しております(多少前後する可能性があります)
@下北沢「劇」小劇場
(下北沢駅 東口より 徒歩5分)
【料金(全席指定)】
前売・当日 4,500円
学生3,500円(要証明書)
公演詳細はコチラ
24(木) 14:00(部屋)/19:30(うそ)
25(金) 14:00(うそ)/19:30(部屋)
26(土) 11:00(部屋)/14:00(うそ)/19:30(部屋)
27(日) 11:00(うそ)/14:00(部屋)