○音感は徹底的に鍛えよう
聞こえてくる音が、どの音であるのかを瞬時に判断できるのを絶対音感といいますが、これは必要ありません。必要なのは相対的な音感です。
ポップスでは、キィの移動で歌うようなことが、よくあります。また、転調で曲の途中でキィが変わるときにも、すぐに対応できなければいけません。
ですから、コード(ベース音)にあわせて音を捉えられる力が必要です。
伴奏がなくても一人で歌える力が、基礎としては、必要です。テンポ、リズムも音感も、伴奏に頼らず、1曲歌い切る力が欲しいところです。たくさんの優れた音楽を聞き込んでおくことが、そのバックグラウンドとなります。
[音感をつけるトレーニング]
音感をつける練習にも、いろいろとあります。
歌をヴォーカリストだけでなく、キーボード、ギター、ベース、ドラムスとパート別に聞きます。できたら、それぞれを声を出してとってみましょう。
ピアノででたらめな音を出して、その音と同じ音を出してみる。ジャズのアドリブをコピーするのもよいでしょう。
単音でも、少し長いフレーズでも構いません。自分の声のもっとも出やすい音域でやってみてください。次にどんなフレーズも、そこに移調してやってみてください。
私は、ピアノの音を極力与えないでスケールや発声練習をさせます。楽器のプレイヤー用教材(音源、フレーズナビ)などを利用すると効果的です。