間
間が悪い、間抜けなど、間というのは、日本人にはとても馴染みのあることばです。
昔、ラジオを通じて、語りの第一人者に徳川夢声という名人がいました。氏は、話術の秘訣を、間を効果的におくことだと看過しました。彼の語り口は、間の芸術としても知られています。間を充分に取り、絶妙な間で語るわけです。
歌もメリハリが大切ですが、最大のメリハリとは、間をとることです。そこから、静かに出る、あるいは勢いよく出て聴いている人をぐいっと引っぱり込むのです。歌がほぼ三分間で終わり、その中に一番、二番とあるのも、間というものをつくり出すためと考えてもよいでしょう。
[チェックポイント]
□無理に高い声で行わないようにする。
□のどにひっかからないようにする。
□首、肩、のどに力が入らないようにリラックスする。
□ひびきが広がらないように集約する。
□声はできるだけ太く強く大きくとイメージする。
□音がバラつかないように流れをつかむ。
□胸に声の支えがあるように感じる。
□できるだけ大きな声にしてみる。そのときに高くならないようにする。