○名曲で自分の持ち味を学ぼう
名曲というのは、多くのアーティストが自分の色を豊かに表現できる可能性のある曲です。
そのため、ゆっくりめのシンプルな曲で、メロディラインが美しく、音域もあまり広くない曲が多いのです。
このような名曲は、無地で淡々としているからこそ、その人の味で勝負が決まるのです。
それが出せず、歌えたつもりというのでは、曲に負けてしまうことになります。
それが、名曲たる所以です。
こういう曲では、「いったいどう歌えばよいのか」、「自分は誰のどういう歌い方を好むのか」、「何が人の心を魅きつけるのか」、「それを自分ならどう歌うのか」などがわかってくることが勉強です。
何曲もとりあげてみるとよいでしょう。
名曲は、年月とともに味わいが出てきます。
自分のレベルが高くなるにつれ、そこにこたえてくれるだけのものが、名曲のなかにはあるからです。
年に何回か繰り返し、何年にもわたって、育てていきましょう。