息から声への変換効率を高める
息を声にして充分にコントロールします。まずは、できるだけ息を無駄なく声にしましょう。声の元の音をつくる声帯を、直接、動かすことはできません。声帯をどのように使うかと考えても無理、かえってよくないのです。体全体の動きや呼吸から、声を捉えて、表情から発音を正していくことが望まれます。
そこで、フォームやブレスがとても大切になってきます。
息がうまく声にならない原因は、大きく分けて二つあります。ひとつは息もれしているときです。どんなに体から息を送っても、声になる効率が落ちているのですから、非効率的な発声となります。擦れたり息もれ音が聞こえます。
もうひとつは、のどがビリビリとなる場合です。これは、のどに力が入り、強く締めつけ過ぎているのです。緊張が高まるとそうなります。息と声帯の開閉のタイミングが合わないのです。
リラックスして、息や声を出すのには、どうしたらよいでしょう。
ここでは息を使って練習してみましょう。
[息を無理なく声にする]
ため息を使ってみましょう。
1)大きなため息をつく(ハアーッ)
2)長くため息をつく(ハアーー)
3)ため息の最後の方を声にしてみる(ハアーアー]
4)ため息の途中から声にしてみる(ハアーアーー]
5)長いため息のつもりで声を出す[ハアー]