[母音のトレーニング]
自分では発音がきちんとしていないようでも、聞いている人に「アイウエオ」と聞こえたらよいのです。その逆は困ります。
声については、特に最初は、自分の出した感覚よりも、他の人に聞こえる感覚、つまり、録音の再生の音を優先しましょう。
息が流れていることも大切です。
口先でなく、胸の深いところで「AIUEO」といえるように意識しながら練習してください。
発声では、口の動きにそって「AEIOU」という順でトレーニングします。
このときに、深い息が5音とも同じように流れるように、音色が変わらないように注意してください。
深い息を声にできないうちは、「I」や「U」が違う声になってしまいがちです。
発音不明瞭でも、そのまえの音の「E」や「O」の発声に模して、息を充分流しながら、使いやすいトーンとして出すようにしましょう。
1.「アエイオウ」を同じ音で。下から上まで半音ずつあげて音をとっていきます。
2.「アエイオウ」が出しにくいときは、「ハッハッハッハッハッ」と同じ音でとり、それと同じように出してみます。
3.ドレミレドでアエイオウをスタッカートでとる。1オクターブ上下する。
4.ミレドレミでアエイオウをスタッカートでとる。1オクターブ上下する。
5.同じ音で「ハッハッハッアエイオウ」を繰り返しながら、1オクターブ上下する。
6.ドレミファソでアエイオウをスタッカートでとる。1オクターブ上下する。
7.1~6のトレーニングをスタッカートでなく、レガートで行う。
(スタッカートでは、喉で切らないように注意、難しい人は不要)
「声の芯」が胸元にある感じをとらえることです。
喉をしめたり、口を動かしすぎたりしないように気をつけてください。
すべてはお腹で動かすイメージで、口や口の中をあまり動かさないことです。