○5母音1オクターブを中心に判断基準を高めていく
日本語には、子音だけのことばや子音の重なることばはあまりありません。
発音は、母音(「アエイオウ」の5つ)が中心です。
これは、子音のように発声、共鳴を妨げない、人間のもつ楽器としてのままの声です。
そこで、これを全て、同じように出すことができるようになることをめざしましょう。
まず、高低で1オクターブ、母音で5音、
これを同じ発声できちんとそろえることを目標にします。
縦軸に音域1オクターブ、横軸に母音(5つ)をとり、その全てをクリアしましょう。
これで、歌に必要な基本段階での声づくりは一応、卒業といえるでしょう。俳優なら、半オクターブで充分です。
「ア」といえても、「イ」といえないのでは、使える声域とはなりません。
「アーアーアーアーアー」とか「ま」や「ら」など「あ」列の発声練習でできても、そこで「う」「い」列でもできないと、よい発声とは言えません。