◯「ハイ」はHaiで一つにとる
なお、私がよく使う「ハイ」はHai、これもHで発して、aiで日本語の「い」にせず、ひびきでとります。「はあい」と「あ」「い」を2つに分けない(一拍にする)ことです。これで日本語の欠点を補い、「声の芯」をつかみやすくしています。「ハッ」で喉に負担のくる人は、すべて「ハイ」にしてください。
[息の流れで音を捉えるトレーニング]
半音階で連続している4音を続けて「ラ」で発声します。例えば、ド、ドのシャープ、レ、レのシャープを続けて、「ララララ」で発声するのです。そして、この4音1組を1セットとして、1オクターブを上下降させます。
ここでは、ピッチ(音高)や音程(二音の間隔、隔たり、距離)をはっきりととることが目的なのではありません。音程が最も狭い半音で4音をとることで息の流れをできるだけ、1音を伸ばしたときの状態に近づけようとします。つまり、お腹から息の流れの上に4つの音がおかれることを目指しています。1つにとって4つをつなげるというのも、日本語の一拍一音(4つにとって4つをつなげる)ではない感覚です。CV(子音+母音)構造でないからです。