◯低音へのアプローチ
[深いポジションの「最下音声」を確認するトレーニング]
1.あなたの最もよく出せる音から、「ガ(またはゲ)」ということばで「ガ、ガ、ガ・・・」と半音ずつ下げていきます。息が流れなくなるところまで下げます。喉でひびいた声になったらやめます。
しぜんと、声が息に変わるところを「最下音声」とします。実際は、低すぎて使わない音です。これは、通常で使う低い音の半オクターブ近く低い音になります。
この「最下音声」はほとんど使っていないので、癖がついていないことが多いのです。
胸にしぜんにひびくと、大きくなくとも、息の流れがよく、効率的になります。
上にひびかないから、わかりやすいともいえます。このときの感覚を覚えます。(女性や高い声の男性で、感覚も声もつかめないときは、ここは飛ばしてください。)
2.「最下音声」から「ガ(またはゲ)」で「ラ、ラ、ラ・・・」で半音ずつ、ゆっくりと上げていきます。「最下音声」のとき、胸でひびいていた音の高さを「基本ポジション」とします。
音が上にあがるにつれて、この位置が上がろうとしますが、それを、同じ位置に保ってください。
保てないときは、より深い息を使ってください。
このポジションが、喉に上がったら終わりです。無理な発声で出すことはさけましょう。
低い1オクターブを、きちんと出せる声をつくり、コントロールする練習にあててください。
お腹からの声は、自分の身体と共に進歩する声だからです。