◯一音からのチェック
理想に近い声を1音でも2音でも、より完成に近づけていくと、声というものがどのようなものかがわかってきます。半オクターブをきちんと出すことを、第一の課題と考えてください。
間違ったくせをつける危険のある高音域に、最初から気をとられないでください。
まず、しっかりと声が出せるようになることです。
日本人のヴォーカリストには、十代で楽に高音が出た人(トレーニングなしに)が多いため、そこにあこがれるのでしょうが、声にはもって生まれた声帯の特質もあります。
ものまね好きの日本人が好むのはわかるのですが、他人にあこがれるより、自分の持っているものを深めなくては、仮に高い声が出ても、モノにはなりません。