体についた声 | 声、語り、歌、ヴォイストレーニング1日1話

声、語り、歌、ヴォイストレーニング1日1話

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○体についた声

 

どんなに小さな声でも、長く伸ばした声でも、

いったん出した声に対しては、すべての責任をもちましょう。

そのためには、声をしっかりと体に引きつけておくことです。

 

それは一見、楽々と歌えることと矛盾するかもしれませんが、

本当に使える声は、どんなに楽々とひびいているように見えても、

その根元はしっかりと息を通して体についているものです。

だから、のどに頼らなくてもすむのです。

 

息を思いっきり「ハッ」と吐いてみましょう。

それがすべてお腹で支えられていて、声になって出ているのが理想的です。

しかし、多くの人は、それをのどで邪魔をしてしまいます。

 

そして、のどを避けるために、上の方だけをひびかせようとしています。

ヴォイストレーニングも、そういう方向がメインのようです。

のどをつぶすのは避けなくてはいけないので、

それは共鳴に逃がすオーソドックスな対処法です。

 

ですが、対処法に過ぎないのです。

全身から声を出すと、声の方向性というのが決まってきます。

そうなって、ようやく声を自らの体で自在に操れるのです。