○音色とフレーズ
ピアニストを例にして、プロというのは、
自分の音色と表現のタッチを聞かせられれるのだと言ってきました。
音のメリハリや流れが、人の感情や心を動かすからです。
ですから、一本指でピアノを弾いたようではいけません。
「あ」「お」「い」と「青い」との違いは、そういうことです。
同じことばを言っても、そのことばのもつ世界、雰囲気、感情が
そこに表れてくるかです。
この二つには、雲泥の差があります。
これが一つのセンテンスとなり、その組み合せで一曲となるのですから、
力量の差は、無限に広がっていくわけです。
このフレーズをしっかりとつくる力を支えるのが、ブレスです。