○確かな実感
参考までに、これまで述べたフォーム、ブレス、ヴォイスなどについて、
自分のが正しいかどうかとか、どれが正しいとか迷っている人は、
だいたい誤っている、いや、そこまでに至っていないと思ってください。
本当にしっかりと行なえて、到達している人は、
実感として「これだ」「間違いない」という感覚をもっています。
その声が、大きな可能性をもって伸びていくかどうかについては、
つくられた声でなく、しぜんな声であることが条件となります。
すると、出たとき、いや、出会ったときに、わかるものなのです。
その直感を磨くために、その声にまで磨きあげるために、
そこまでの地道な基礎トレーニングがいるのです。