○元の声、基本の声
どの声が最良なのかなどと考えていなくとも、真剣にやっていれば、
表現に使える本当の声というのは、おのずと決まってきます。
声の表現のスタイルとして、強い、あまい、やさしいなどという
感情の表し方での声の使い方はあります。
たとえば、歌のなかでおのずと声が使い分けられることによって表れるのです。
心で描き出す世界による変化といったほうがよいでしょう。
ただ、そうなるまえの元の声というのは、想定できるものです。
その人にとって一つ、そして、ジャンルに関わらず、一つだと思っています。
だからこそ、基本の声といえるものなのです。
声楽であろうとポピュラーであろうと、
ここで要求される声というのは、一つです。
その完成度を高めていくために、まずはトレーニングをするのです。