できないのは警告です。
もっと低い方でしっかりとできていない声があるから、そこからしっかりとトレーニングすることです。この音を使わず、もっと基本の音で徹底しなさいという段階であることを示しているのです。
無理に出してクリアできたと思って、その後、同じようにくせをつけ出せるようになると、結果的に固まってしまうのです。声が伸びず歌いにくくなって、首を絞めていくのです。
こういうのが、ヴォイストレーニングのノウハウように思われてきたのです。
それでは、その後、もう上達できないのです。
その音を出した発声で、続けて「アエイオウ」とことばを言えますか。
そこで十分な声量で、やわらかくも強くも、感情のおもむくままに表現できますか。
5回まったく同じように繰り返してできますか。
これらをチェックしてみれば、いい加減になり、実際には使えないことは明らかです。
口先でこなしただけで、根本的な問題は何も解決していないのです。