できることをやる | 声、語り、歌、ヴォイストレーニング1日1話

声、語り、歌、ヴォイストレーニング1日1話

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トレーナーとしては、できることなのにやれていないことを指摘します。

大体は、力をセーブせずに出させることから導きます。

もちろん、声は力づくに出してはよくありません。

心身の問題が絡むだけに複雑です。

 

できないことをやらせて、それを直したり教えたりすると、

より大きな間違いが生じかねないのです。

 

これは、課題として、これから取り組むべき問題となってきたことを示しているのです。

その場で解決できるとは限らないのです。

その区別をはっきりと示せたらよいのですが、

相手によっては、いたずらに迷わせてしまうので難しいのです。

 

先の例でいうと、本当は、その高さの声は、

本人の体では、しぜんにできなかったから、引っかかったのです。

それを口先で直そうとすると、動きやすいところが動きます。

のど、舌、顎、口の中など、力が入ってはいけないところに力が入るのです。

考えて動かすのですから、動かすことのできるところしか動きません。

 

しかし、そこは動かしたり、力を入れてはいけないところであることが少なくないのです。

力が入ったところは、ひびき出し、くせとなっていくのです。

 

それを知った上で、一時的な方法として使うのは仕方ないこともあります。

それでクリアしたと勘違いさせるからいけないのです。