ヴォイストレーニングにヴォイトレということばが普及したにも関わらず、
声を育てる環境はまったく整っていないと思います。
ヴォイストレーニングに関する情報は、ピアノやギターなど他のパートに比べて、とても少ないです。しかも、そのほとんどは、かなりレベルが低く入門用ばかりです。
相変わらず、ヴォーカリストや俳優、声優、アナウンサー、ナレーターになりたい人は、
山ほどいます。
YouTuberにVtuberなども加わり、声のプロをめざす人は、増えました。
つい20年ほど前まで、日本では、声に関する本は、ほとんど出ていませんでした。
楽曲集でも、曲順でピアノの弾きやすい順に並んでいる教本はあっても、歌いやすい順番に編纂されているようなものは、ありません。☆
ヴォーカリストさえうまければ、すばらしい音楽を聞かせてくれると期待されるバンドはたくさんあります。かつて、ここに送られてきた作品も、他のパートの演奏ではプロ顔負けのものがたくさんありました。
日本の音楽の第一の課題は、歌い手といえる状況が続いているのではないでしょうか。
となると、最も必要なのは、声のトレーニング、つまり、ヴォーカリストの育ちやすい環境を整えることではないでしょうか。