[ひびきを調節するトレーニング]
マイクを20cmぐらい離して置いておきます。
理想的な発声では、マイクに入る声が均一になります。
それは、声をぶつけているのではなく、
息の流れで効率よくマイクに音が集まるからです。
エコーをつける必要はありません。
息が流れていれば、ヴィブラートはしぜんにつきます。
自分の声を知るのにエコーは邪魔になるので、練習中はつけないでください。
発声練習のときにマイクを使うのも、お勧めしません。
最大の弊害は、自分の身体で自分の声を覚えにくいということです。
しかし、ここでは、自分の声のひびきを自覚するため、
マイクの特性を利用してみます。
キーンと鳴りひびきすぎる声(金属的な高音)は、
力だけでもっていって息が流れていないからです。
必ず力は息に通して声に伝えるように持っていてください。
マイクを通すと声が割れて聞こえるようでしたら、
ハミングの練習を、ひびきの焦点のキープ息を流すことに気をつけてやってみてください。