過去問分析【令和5年(後期)教育原理 問6】「学制」に代わる法令 | 保育士試験:社会福祉・教育原理等攻略講座

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<過去問分析 教育原理(「学制」に代わる法令)>

【令和5年(後期)教育原理 問6】

次の文は、ある法令に関する説明である。正しいものを一つ選びなさい。

1872(明治5)年の「学制」に代わる教育に関する基本法制として、1879(明治12)年9月に公布された。学区制を廃止し、町村を小学校の設置単位と位置付け、その行政事務を行うために町村に人民公選の学務委員を置くこととされた。また、小学校の最低就学期間を16か月とし、公立学校の教育課程を地域の実情に即して学務委員と教員が定めることとなった。しかし、この法令の施行後、教育現場に混乱が見られるなどしたため、翌年、全面的な改正が行われた。

1 学事奨励ニ関スル被仰出書
2 小学校令
3 教育ニ関スル勅語(教育勅語)
4 教育令
5 教育基本法


【解答・解説】

1 学事奨励ニ関スル被仰出書(おおせいだされしょ)
1872(明治5)年公布

2 小学校令
1886(明治19)年公布

3 教育ニ関スル勅語(教育勅語)
1890(明治23)年発布

4 教育令
1879(明治12)年公布

5 教育基本法
1947(昭和22)年公布/2006(平成18)年全部改正・公布

したがって、正解は4となります。


【コメント】

問題としては、年号だけ覚えていれば正解できたことになりますが、この時期の教育に関する法令は似たような名称のものが多く、年号で即答することは難しかったと思います。

もっとも、「「学制」に代わる」という点と、「…この法令の施行後、教育現場に混乱が見られるなどしたため、翌年、全面的な改正が行われた。」という最後の一文が、「教育令(自由主義教育令)」の特徴でもあり、ある程度勉強が進んでいれば、これらの外面的要素から正解を導くことができたのではないでしょうか。

「教育令(自由主義教育令)」は、公布の翌年に全面改正されていることもあり、各種テキストにおける記述も少なく、内容の重要性には疑問があるので、今回の問題文の内容は「そんなものか」と読み流しておけばいいと思います。



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