マイナ保険証の支援金の倍増ー病院・薬局で声掛けトラブル | 笑う門には福来るのブログ

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【7週間振りにかかりつけ医に通院】

 高血圧症等で定期的にかかりつけ医に通院しているが、先ほど7週間振りにかかりつけのクリニックに行ってきた。

 

 医院の受付で、いつものように紙の保険証を出して受付。マイナンバーカードについて何か言われるかと身構えていたが、職員からは何も言われなかった。待合室で見ていると相変わらずマイナ保険証を使う患者はほとんどいない。

 

 帰りにいつもの薬局に行き処方箋を提出すると、「マイナ保険証をお持ちですか?」と初めて言われる。そこで「私は日本人で最後にマイナンバーカードを作る人です」と返事すると、薬剤師さん達からどっと笑いが起こった。

 

【政府厚労省は支援金を倍増、説明台本も用意】

 厚労省は、マイナ保険証の利用率アップに、マイナ保険証の利用者を増やした病院に最大20万円、クリニックや薬局に最大10万円の一時金を支給し、利用率が高い医療機関や薬局を表彰することにしていた。

 

 しかし5月末現在でマイナ保険証の利用率は7.73%でしかない。昨年4月で6.3%だったので「笛吹けど踊らず」だ。100人の患者が受け付けて92人が紙の保険証を使っているという。あと紙の保険証が廃止されるまで半年しかないというのに。

 

 そこで、利用促進のために217億円を用意しているので、上の支援金上限を42万円・20万円に倍増することにしたという。更に窓口での職員応対の台本まで用意した。

 

 「マイナンバーカードをお持ちですか?」「次回来局時にはぜひお持ちください」。作っていなければ「今年12月2日に現行の健康保険証が終了します。まずはぜひ、お早めにマイナンバーカードの作成をお願いします」。

 

 全国保険医団体連合会の事務局は「マイナ保険証で資格無効となるなどトラブルが頻発しているため、医療機関は紙の保険証の提示を求めている」と語る。

 

 問題は、マイナ保険証の数々のトラブルで現場の医療機関がホトホト困っていることだろう。それでやむなく「紙の保険証も持ってきて」と訴えている。例えば別な人が使っても顔認証でOKになってしまうというのは本当に改善されたのか。

 

 一旦リーダー機器がトラブルを起こすと、復旧まで長い時間がかかるので困ってしまうという医療機関の声は本当に改善されたのか。利用者も、紙の保険証で何の問題も感じていない。

 

 そんな中で、受付で台本通りマイナ保険証の話をすると、任意のはずなのに半強制されているように患者が思い、トラブルも多発しているという。

 

 日本医師会の委員は「金儲けのためにやっていると思われるのは極めて心外と、多くの医療機関は思っている」と語る。

 

【「マイナ保険証利用者を優先」って何⁉】

 〇ある男性は喘息がひどくなり、先月職場近くの薬局に駆け込んだ。処方箋と紙の保険証を出したら、紙の保険証は受け取ってくれず「普通の保険証は受付できなくなりました。マイナ保険証のみの受付となります。マイナンバーカードはお持ちですか」と言われる。マイナカードは持っていたが保険証とは紐づけていなかったが、やむなくマイナカードに紐づけて受付してもらった。(マイナ保険証)を強制的に使わされ紐づけさせられた」と男性。

 

 〇関東のクリニックに通う女性。医師から突如マイナ保険証の優先診療を告げられたという。「次回からマイナ保険証でないと後回しになります」。紙の保険証で早く受け付けているのに、マイナ保険証で受け付けた人が次々と診察室に入っていく。「そういう嫌がらせをして、マイナ保険証を作らせようとしているように感じました」と女性。

 

 このようなマイナ保険証優先のクリニック・薬局が他の医療機関でも始まっていると報じられている。

 

【何の不便もない紙の保険証利用】

 国民の利便性よりも国のメンツを優先させているだけ。ウワサされている衆議院解散で与党が大敗しても、紙の保険証を廃止してデジタル保険証をシャニムニ推し進めるのだろうか。

 

 高齢の経験豊かな医師の個人医院が、国のデジタル保険証対応のごり押しで、少なからず閉院が続いていると聞くが、残念でならない。

 

 東京新聞の最近のアンケート調査によると、政府が推奨する病院・薬局でのマイナ保険証の声掛けについて「適切ではない」と答えた人は84%、「どちらかというと適切ではない」は11%だったという。