【保険者から生活習慣病の「療養計画書」】
いやはや厳しい時代となった。一昨日に高血圧症の定期診断で7週間振りにかかりつけ医を訪れた時のことである。
かかりつけ医に面談を始めると、いつもにはない「問診」が始まった。私は国民健康保険に加入しているが、何でも保険者から「生活習慣病 療養計画書 初回用」が届いて、かかりつけ医から患者への厳しい指導が要請されるようになった、という。
A4で1枚のものだが、既に名前、生年月日、主病他が「療養計画書」に不動文字で打ち込んである。
「検査・問診」の欄に、身長・体重・今日の血圧から中性脂肪・HDL・LDLコレステロール値など血液検査の結果も記入するように求められているもの。
次の「重点を置く領域と指導項目」欄では、食事の注意事項や運動の注意事項など詳細な生活習慣の指導状況の記入が求められている。
【今後毎回具体的指導があるそうな】
かかりつけ医からは、体重の目標値を設定して、あと2.5キロは痩せること、血圧値の目標設定、スポーツクラブでの運動量のアップなど、数字をもとにした細かい指示が初めてなされた。
今後はこの「療養計画書」をもとに毎回定期的に各値のチェックとこの間の努力の有無について問診・指導を受けることになるとか。
生活上の問題点を抽出して、目標を設定し、なぜ目標をクリアできないのか、担当医の立場から厳しく指導させるのだとか。保険者も考えたものである。かかりつけ医は、毎日1日に何人もこの作業を繰り返していて、とても大変だとこぼしていた。
保険者としては、膨大な高齢者の医療費を、とにかく大幅に削減したいの一心なのだろう。医者を使っての生活習慣病の改善の大胆な手に出てきた。高齢者も積極的な生活改善を求められる厳しい時代となってきたものである。最後に医師が署名捺印し患者にも署名が求められた。