相撲界待望の「大の里幕内優勝」 | 笑う門には福来るのブログ

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【ほんの1年前は初土俵!】

 いやはや驚いた。大の里(23)の幕内優勝である。先場所の110年振りの尊富士の新入幕優勝には度肝を抜かれたが、小結大の里は、1年前の5月は初土俵で、特例の幕下10枚目格付け出デビュー。それがあれよあれよという間に、たった7場所で幕内優勝をしてしまった。

 

 師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は89場所目でやっと幕内初優勝。遅咲きの力士で当時19年振りの日本人横綱誕生と国中が大いに沸いたが、師匠とはあまりの違いのスピード出世である。

 

 毎朝の10数人のラジオ体操で、「稀勢の里のファンだったのでその部屋の大の里に注目している」という80代女性の仲間の話を1年間聞いてきたので、新十両からずっと大の里の取組みを注目してきた。

 

 身長192㎝、体重181キロと久々の大型力士で、突き押し相撲から四つ相撲とオーソドックスな取り口で、相撲界待望の力士の出現であろう。来場所も優勝かそれに準ずる成績を上げれば、三役で3場所33勝以上を待たず「相撲界の大谷翔平」との声が上がり、大関に推挙されるのではないか。

 

【相撲界の大谷翔平になれるか】

 師匠も大の里もB型で体型もそっくりで、相撲もよく似ている。大の里は、日体大時に学生横綱と2度のアマチュア横綱に輝き嘱望されて大相撲界へ。

 

 令和5年5月に幕下十枚目格付け出で初土俵で6勝1敗。同七月場所で東幕下三枚目で4勝3敗で十両へ。同九月場所では東十両14枚目で12勝3敗。同十一月場所では東十両5枚目で12勝3敗で優勝争いして幕内へ。令和6年一月場所で西前頭15枚目で11勝4敗で敢闘賞。同三月場所では西前頭5枚目で最後まで優勝を争い11勝4敗で敢闘賞・技能賞。そして今場所は12勝3敗で初優勝を飾った。

 

 これまで幕下・十両では優勝したことがなく、新十両と今場所での12勝が最高成績。68勝21敗。親方からは「これ(優勝)が目標ではないからな。優勝しても喜ぶな」「3敗で優勝でいいと思うなよ、と言いたい」と厳しい言葉が投げかけられた。あくまでも目標は横綱だ。

 

 大学時代、相撲以外で400メートルハードルが得意だとかで、身体の柔らかさが今後の出世で何より大事なことだ。それと身長が高く、相撲での腰の高さが私には気になっている。押していって豊昇龍戦のように投げを食らう場面で、更に腰を低くして千代の冨士や白鵬のような技のスピードがつけば鬼に金棒なのだが。

 

【期待の日本人横綱誕生か】

 1998年7月に若乃花が第56代横綱になって以降の四半世紀。武蔵丸、朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜、稀勢の里、照ノ富士と7人の横綱が誕生したが、26年で日本人横綱は稀勢の里1人のみ。

 

 1993年に曙が大相撲で初めて外国人横綱となったが、最近では外国人、特にモンゴル出身でないとほとんど横綱になれなくなってしまった。私は今年元旦に、最近の大相撲を見ていて、相撲のうまさから次の横綱は琴桜と豊昇龍の2人と思っていたが、これに大の里が加わった。