100年後の日本の人口は3千万人に? | 笑う門には福来るのブログ

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【2120年の日本社会は?】

 日本の大幅人口減が社会問題になっているが、昨年4月末に、厚労省の国立社会保障・人口問題研究所が発表した「50年後には日本の人口が8700万人になる」という推計にはいささか驚かされたものだ。

 

 今回、昨日の朝日新聞に掲載された「2120年 日本は人口3千万?」と題された京都大学経済研究所の森知也教授のインタビュー記事に再び驚かされた。

 

 各種統計予測で50年後というのはよく目にするが、100年後というのは私は初めて目にした。経済学者の都市の分析を通じた統計予測モデルだが、100年後には江戸時代当時の人口規模になりそうだという。人口10万人以上の都市の数も半減するのだとか。

【200年後は2千万人規模に?】

 日本の人口のピークは2008年の1億2808万人だった。総務省による2024年3月の概算値は1億2397万人で、16年で411万人が減少したことになる。

 

 それが森教授の推計によると、出生率が1.36の中位推計で、2120年で5000万人、2160年で3000万人、2200年で2000万人程度になるという。出生率1.13の悲観的シナリオだと、2120年で3500万人、2160年で2000万人、2200年で1500万人程度とか。

 

【10万人以上の都市が半減】

 10万人以上の都市数は、2020年の83市から2070年には62市に、2120年には40市と半減する。特に小都市から消滅していくという。

 

 東京圏には現在3400万人が住んでいるが、2070-2120年には1700万人に半減、2120ー2170年には990万人に。

 

 同じように大阪圏では1500万人→590万人→330万人に。名古屋圏では730万人→300万人→170万人に。福岡圏では290万人→200万人→130万人に。札幌圏では210万人→88万人→50万人に。仙台圏では、130万人→55万人→31万人に。北海道・東北の衰退が顕著だ。

 

 室町幕府成立時(1338)の人口推計は818万人、江戸幕府成立時(1603)で1227万人、明治維新時(1868)で330万人、終戦時(1945)で7200万人、そしてピークの2008年で1億2808万人。

 

 平地面積が極端に少ない山国日本。この狭い地で本当の適正人口はどれ位なのか。この140年間での異常な人口急増で日本社会のいたる所に大きなひずみをもたらしてしまった日本。「種の保存の自然の力」が働き、日本で急速に適性人口に向かって揺り戻しているのか。