高齢者とペットの“老々介護問題” | 笑う門には福来るのブログ

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【自分が亡くなったら愛犬・愛猫はどうなる?】

 日本では、今1600万匹のペットが飼われていると聞く。配偶者が亡くなり高齢者が一人残されて寂しく、“家族”が欲しくて犬や猫などのペットを飼うケースが増えているそうだ。

 

 そしてもし自分が急に亡くなった時、愛犬・愛猫は路頭に迷いいったいどうなるのだろう、可愛そうだ、と大変不安になる。飼い主に先立たれたペット。ペットとの「老々介護問題」だ。

 

 我が家ではペットを飼っていないが、昨夜放送された、NHK総合テレビの「所さん!事件ですよ 猫に保険金⁉超高齢化時代のペット事情」でこの問題が取り上げられて、興味深く拝見した。

 

【死亡保険金500万円をペットに】

 この問題の一つの解決として、最近「万一の時の生命保険」が注目されているという。

 

 飼い主が亡くなった時に、500万円の保険金がペットに出て、契約により、NPO法人の提携施設でペットを飼ってもらえる信託サービス。これがスムーズに進むのならとても安心だ。

 

 別な方策で、最近高齢者施設ではペット持ち込み可の施設が増えているとか。ペットと一緒にいると、人間の健康寿命を延ばしたり、認知症を予防し進行を遅らせ、回復させる効果も大きいようだ。

 

 東京都健康長寿医療センター研究所の調査によると、「介護保険サービスの利用費」について、ペットを飼っている人は676円/月、ペット非飼育者は1420円/月と大きな違いがあるのだとか。

 

 高齢者施設でペットが飼えれば、他の入居者にも好影響がありそうだ。迷惑一杯の方もいるだろうが。

 

【ペットの寿命を延命させる薬の開発】

 最後に、ペットの寿命を延命させる薬の話。犬の平均寿命は14.76才、猫の平均寿命は15.62才だそうだ。

 

 東大大学院の教授でAIM医学研究所の宮崎徹先生は、今猫の寿命を16才から30才に延ばす薬の開発を行っているという。実現できれば愛猫家にとってこれほどの朗報はない。

 

 タンパク質の入った「AIM」という薬は、細胞に溜まった脂肪を分解する。

 

 猫の多くは、腎臓に老廃物が溜まり腎不全で亡くなる。猫の宿命だ。AIMは、この老廃物にくっつき、それを目印にマクロファージが食べてくれるというシステム。ゴミを掃除して綺麗な身体になるわけだ。

 

 宮﨑教授は、長い間このAIMの研究者でマウスを使ってきたが、ある獣医師の助言により、現在は腎不全の多い猫を使って研究を進めている。

 

 薬の効果はテキメンで、現在創葉試験が終わり非臨床試験の段階で、実用化までにあと2~3年位はかかるとか。

 

 このAIM薬は、将来人間の腎臓病やいろんなガンなどにも応用できて、体内のいろんな老廃物・ゴミを綺麗にしてくれるとかで、人間の薬に実用化できれば、ノーベル賞は確実だろう。大いに期待したい。