人は簡単に嘘をつく<潜る女 アナザーフェイス 8/ 堂場瞬一> | 本と映画と、たまに猫。〜そろそろ、おねむ〜       

<知能犯を扱う捜査二課の同期・茂山から、結婚詐欺グループの一員と思しき女・荒川

美智留の内偵を依頼された大友鉄。美智留は元シンクロ選手でスポーツジムのインスト

ラクター。真面目で魅力的な女性に見えるが、大友は得意の演技力で美智留に接近し、

事件の裏に潜む複雑な事情に分け入っていく。>(amazon)

待ってました、大友鉄の最新作!約1年ぶり。毎年登場人物が年を取っていく

という、警察物では珍しい、かな。息子の優斗君はもう中2。早いねえ。

 

今までだと刑事総務課・大友が他部署の応援に行くときは、福原や後山といった

幹部職員が後ろ盾でいたけれど。今作はそれがありません。捜査2課の同期・

茂山から「結婚詐欺の内偵を頼みたい、おまえイケメンだし」の一言で話が始まり、

ちょっと肩すかし。

「事件に軽いも重いもない!」ってどこかで聞いたセリフだけど。殺人事件がメイン

ではなく、ずっと内偵&被害者からの聞き取り、といった地味な捜査が続きます。

 

ストーリーも事件というよりは、内偵者とだんだん親しくなっていって・・・と

今までのシリーズとは趣が異なる感じ。登場人物に女性が多いのも特徴。

そして鉄の同期で、「鋼の女」敦美の様子が変。という場面が所々出てくるのですが。

その理由って、すぐわかるじゃん。テーマが「結婚詐欺」なんだから。

ちょっと薄っぺらい。残念。

 

と文句つけながらもサクッと一気読み。鉄は今まで「息子がいるから」と刑事総務課に

いたけど。これからどうなるでしょうね。マンネリ化にならなければいいのですが。

もしかしたらいつか優斗君が警察官になって、鉄と「親子鷹」になったりしてね。

 

今日も一日お疲れ様でした。

明日もいい日になると、いいね。