「線は、僕を描く」の著者作。ちょっと期待。
魚鷹が見守る町で、秋月龍朗は最高の消防士だった。
五年前のあの日、濁流が町と彼の心に、癒えない傷跡を刻むまでは。
現場を追われ、辿り着いた指令室。そこは、同じ痛みを抱える仲間たちと、声だけで命を繋ぐ場所。
消防士が題材の作品って、意外と少ないし。
119を受け取る司令室の話も、読んだことないような。
なのでちょっと新鮮に読みました。
消防士の主人公が、水恐怖症になったきっかけの事件。
少しずつ語られる展開も読みを引く。
いかにしてその恐怖症から、立ち直っていくのか。
それは現場でしか、克服できない。
1人ではできない仕事、同僚や仲間との繋がりの大切さ。
ひしひしと伝わってくる。
丁寧で繊細な描写が、いいなあ。
「火事で逃げるときは、ドアを必ず閉めること」(誰もいないのを確認)。
覚えておこう。役に立たないことを願って。
ではまた🧑🚒

