食を制すれば、国を制せる<握る男 / 原宏一> | 本と映画と、たまに猫。〜そろそろ、おねむ〜       

<両国の鮨店「つかさ鮨」の敷居をまたいだ小柄な少年。抜群の「握り」の才を

持つ彼、徳武光一郎には、稀代の策略家という別の顔が。先輩弟子の金森は、

彼の夢に惹かれ、全てを賭けることを決意するが……。>(KADOKAWA)

のっけから思いっきり心を「握られて」しまいました。

もう読み手が止まらないほど。

帯には「悪魔のような頭脳で時代を制覇した”食王”の一代記」とありました。

著者の人気シリーズ「ヤッさん」とはまた違った、食小説です。

 

徳武光一郎、通称”ゲソ”が一大産業の総帥にまで成り上がっていく様を

番頭の金森の目線中心で書かれています。

その成り上がり方がハンパない!

「この国のキ〇タ〇(一応伏字)は、食なんすから」。

時代を2歩も3歩も先取りして進むゲソの生きざまは、壮絶の一言。

 

最後の終わり方が、その成り上がりとは裏腹に・・・と、しんみりさせるのも

味があります。

「すべてのビジネスマンに読んでほしい」と、KADAKAWAのHPにありました。

 

読み応え十分のオススメです(文庫も出てるよ)。

 

最後に「スシ食いて~~!」

 

今日も一日お疲れ様でした。

明日もいい日になると、いいね。